<レスリング>東京オリンピック前の最後のランキング大会「ポーランド国際大会」は6月8~13日

東京オリンピック前の最後の激戦大会となるか、ポーランド国際大会

 東京オリンピック前の最後のランキング大会となることが決まった2021年の「ポーランド国際大会」は、6月8日(火)~13日(日)にワルシャワで行われることが、世界レスリング連盟(UWW)のホームページで発表された。

 東京オリンピックは、ランキング大会による得点の合計で第1~4シードが決まるシステム。昨年の世界選手権や今年の大陸選手権などは終了しており、残るランキング大会は今年実施できなかったオセアニア選手権と来年の「ポーランド国際大会」(ただし、新型コロナウィルスのため今年のアジア選手権に不出場だった中国、北朝鮮、トルクメニスタンのみ、来年のアジア選手権での得点が加わる)。日本など多くの国にとっては「ポーランド国際大会」のみとなる。

 オリンピック出場を内定している選手では、男子グレコローマン60kg級の文田健一郎(ミキハウス)が第1シードを確定。女子57kg級の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)も第1シードを濃厚としているが、2位のアデュナヨ・アデクオロイェ(ナイジェリア)とは、わずかながら逆転される可能性もある差。

 同53kg級の向田真優(ジェイテクト)は現在2位で、1位のパク・ヨンミ(北朝鮮)とは4点差。逆転は可能な差だが、パク・ヨンミは2大会に出場できるアドバンテージがある(前述)。同76kg級の皆川博恵(クリナップ)も2位。1位のアデライン・グレイ(米国)とは逆転可能な差である一方、3位のアライン・フォッケン(ドイツ)とエルミラ・シズディコワ(カザフスタン)に追われており、第2シードが安泰とは言えない。

 同62kg級の川井友香子(ジャパンビバレッジ)は現在4位。世界チャンピオンのアイスルー・チニベコワ(キルギス)が第1シードを確定しているが、第2シードには食い込める差で追っている。

 男子フリースタイルでは、65kg級の乙黒拓斗(山梨学院大)が5位で、ポイントを上積みすれば第4シードには入れる可能性がある。

(注)ポーランド国際大会=男子グレコローマンは「ピトラシンスキ国際大会」、男子フリースタイルは「ジオルコウスキ国際大会」、女子は「ポーランド女子国際大会」

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