たばこ、10月1日増税 本県産地「存続の危機」

収穫後に乾燥させた葉タバコの出荷準備を進める生産者=29日、宮崎市田野町

 10月1日の増税でたばこの販売価格が一斉に値上がりすることを受け、国内有数の葉タバコ産地である本県の生産者が存続の危機に立たされている。2018、20年の増税や”たばこ離れ”を背景に、生産量は全国1位だった1992年の7867トンから昨年は1276トンまで落ち込み、6位に転落。生産者も今年は約8割減の269戸となっている。今回の増税がさらなる追い打ちとなる可能性もあり、生産者からは「後継者不足が加速して産地維持ができなくなる」と不安の声が上がっている。

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