あれだけ狂ってた歯車が 決勝弾イニエスタ「悪い流れ断ち切ったこと証明できた」

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神戸-名古屋 3連勝を決め、サポーターに満面の笑みを見せるイニエスタ(左端)ら神戸の選手たち(撮影・秋山亮太)

 サッカーJ1のヴィッセル神戸は30日、本拠地ノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)で名古屋戦に臨み、本拠地ノエビアスタジアム神戸(神戸市兵庫区)でアジア・チャンピオンズリーグの日程変更で前倒しされた第29節の名古屋グランパス戦に臨み、1-0で完封勝ちした。元スペイン代表MFのイニエスタが後半に決勝点を挙げ、これで3連勝。神戸は7勝8分け7敗と勝敗を五分に戻し、勝ち点を29に伸ばした。

 あれだけ狂っていた歯車が、がっちりとかみ合いながら回り出した。監督交代まで7試合勝ちのなかった神戸が、ホームで今季初の3連勝。決勝ゴールを挙げた元スペイン代表MFイニエスタは「悪い流れを断ち切ったことを証明できた」と穏やかな表情で語った。

 ゴールまでの流れはワールドクラスだった。後半15分。左で古橋が仕掛け、ドウグラスがダイレクトでイニエスタへ。郷家に預け、その落としに反応したイニエスタがペナルティーエリア中央手前から右足を振り抜くと、美しい軌道を描いてゴール左に吸い込まれた。

 5戦続けてフル出場し、ここ3試合で神戸が挙げた9得点のうち8得点に絡んだ世界的至宝に「次元が違う」と三浦新監督。当の本人は「こういうプレーができる質を持つ選手がそろっている」と仲間をたたえた。

 守備面も見違えた。被シュートを4本にとどめ、2季ぶりの2戦連続完封勝利。DF酒井が指摘したのは「後ろ向きの守備」だ。ボールを支配しながら、失えば前線の選手がきっちりと戻り、DF陣も体を張った。

 大車輪のイニエスタとともに復調した神戸だが、「良くなったのは本当に小さなこと。悪くなるのも小さなこと」と酒井。気を緩めずに連勝街道といきたい。(山本哲志)