老舗の室内装飾繊維品販売、日本ベターリビング(株)が破産へ

 日本ベターリビング(株)(TSR企業コード:400304090、法人番号:7180001024115、名古屋市南区元柴田東町4-20、設立1967(昭和42)年7月、資本金9000万円、小川信行社長)は9月29日、事業を停止し、名古屋地裁への破産申請を小野隆大弁護士ほか3名(金子・中・橋本法律特許事務所、大阪市北区西天満4-3-25、電話06-6364-6411)に一任した。
 負債総額は約46億円。

 1967年1月に創業。カーペット、カーテンなどの室内装飾繊維品および床材の卸販売や内装工事を手掛けていた。自社企画のプライベートブランドもあり、内装工事業者や量販店を中心に販路を構築。また、東北・関東・中部に設けた8カ所の営業所・出張所を拠点に、営業エリアは広範囲に及んでいた。
 ピーク時の2018年3月期には売上高約60億5500万円を計上したが、以前から仕入コスト高や外注費の膨張などで利益は低調に推移。また近年は減収傾向が続き、2020年3月期はオフィス関連の受注が減少するなかで売上高は50億円台まで落ち込み、赤字決算となった。
 ここにきて借入金の返済が負担となり資金繰りもひっ迫。2020年9月にはインテリア事業を他社に譲渡し、内装工事と床材販売のみに事業再編を進めていたが、先行きの見通しも立たず事業継続を断念した。

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