高級車で道中ゆったり、貸し切りタクシー 10月1日スタート 長崎市中心部から雲仙温泉街まで

雲仙温泉街に到着し、アルファードを降りる荒川さん夫妻=雲仙市小浜町雲仙

 雲仙市の観光まちづくり会社「雲仙みらいかたる」(七條彰宣社長)は、長崎市中心部から雲仙市の雲仙、小浜温泉街の旅館までを、トヨタの高級ミニバン「アルファード」を貸し切ってタクシー運行する「UNZEN観光TAXI」事業を10月1日にスタートする。
 観光宿泊客などをターゲットに、道中を高級車内でゆったりと過ごし、観光も楽しんでもらおうと企画。車は2台準備し、乗客は1台1組(4人以内)。新型コロナウイルスの感染リスク軽減になることから、同社は「ウィズコロナ、アフターコロナの旅行先での移動手段の選択肢の一つになる」と期待している。
 移動は片道約120分で、雲仙市愛野町の長崎カステラランド、小浜町の緑のトンネル、絶景テラスなど7カ所の立ち寄りスポットを用意。乗客の希望に応じ1、2カ所で休憩時間を設ける。
 9月24日にはモニター乗客として、諫早市高来町の荒川明継さん(70)、よし子さん(64)夫妻が利用。明継さんは「登山道でも揺れが気にならず、広い車内でゆったり。普段は味わえない高級感に浸ることができた」と満足そうに話した。

利用予約のQRコード

 事業は、地域に応じた移動の仕組み作りを支援する「トヨタ・モビリティ基金」を活用。タクシー運行会社としてシティキャブ長崎が協力する。料金は片道3万円、往復5万円。2日前までにQRコードを使って申し込む。

 


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