【MLB】大谷翔平の二刀流継続を球団社長が約束「彼の才能をいかに利用するか」

エンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

年俸調停の資格を得た今オフは大幅アップも期待される

エンゼルスのカーピーノ球団社長とジョー・マドン監督は9月30日(日本時間1日)、オンラインで会見を行い、大谷翔平投手の二刀流継続について、「僕らの役目は彼の才能をいかに利用することができるかにかかっている」と来季以降もサポートを続ける考えを示した。

大谷は2018年途中に右肘を痛め、同年10月に右肘のトミー・ジョン手術。昨季は打者に専念し、今季中の二刀流復帰を目指したが、右前腕肉を痛めて2登板のみで再び打者に専念した。カーピーノ社長は「まだそのことをサポートしているし、そのことについても話し合いを行っているよ。大谷のことだけではないけど僕たちの目標は、選手たちがどうやってチームをより良くするかが大切。もちろん大谷の目標でもある。選手は全員チームが勝つことが最優先なのこともわかっているから、それぞれの役割もわかっている。なのでこれからの話し合いでも彼はどうやってチームに貢献できるかを優先してくれると思う」と話した。

今季の打撃成績は打率.190、7本塁打、24打点、7盗塁。大谷は「結果的にポストシーズンに行けなかったので。悔しさの方が大きい」と悔いの残るシーズンとなった。それでも、カーピーノ球団社長はメジャー3年間を高く評価している。「素晴らしかったと思うよ。新人王もとったし、とてもいいチームメートだ。彼みたいなチームメートがいることはラッキーだと思う。大谷がチームに来てくれた事も嬉しい事だ。もちろん怪我してしまったことは残念なことだけれど、それも野球というゲームのうちだからね。大谷は本当に特別な人間だし、それ以上に特別な選手だと思う」。今季の本来の年俸は70万ドル(約7350万円)。実働3年で年俸調停の資格を得た今オフは大幅アップが期待できる。

マドン監督は「先発としてシーズンの最初はうまくいかない事もあったけど、すぐに切り替えて、『チームのために』と打者として頑張ってくれた。2、3週間で調節するのは難しい事なのはみんなわかっている事だから、今シーズンの難しさが一層わかるんではないかな」と話した。今季最終戦後に解任となったビリー・エプラーGMの後任については人選を進めており、慌ただしいオフとなりそうだ。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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