本の除菌機を導入 長与町図書館 「安心して借りて」

借りた絵本を除菌する親子=長与町図書館

 長崎県西彼長与町嬉里郷の町図書館(永冨雅徳館長)は1日、図書除菌機1台を導入した。来館者により安心して利用してもらう狙い。町によると、県内の公共図書館では初めての導入という。
 除菌機はロビーに置き、利用者が借りた本を自ら装置に入れて使用する。始動すると風でページがはためき、紫外線でウイルスの不活化や除菌などができる。一度に6冊まで入り、30秒で完了する。
 同図書館ではこれまで返却された本をスタッフが1冊1冊ふき上げ、1日4回、館内を消毒するなどしている。永冨館長は「除菌機の利用で、一層安心して本を借り、読んでもらえれば」と期待する。近くもう1台導入の予定。
 1歳半の息子と絵本を借りに来た宮崎千明さん(28)は「これまで、借りた本は家でふいてから読んでいた。一度にたくさん借りるので助かる」と話した。

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