絶不調の西武山川が豪快弾、「例年型」に戻した左足の動き

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◆オリックス6-7西武(1日、京セラドーム大阪)

快音とともに、左翼席へ一直線。まさに、打った瞬間に『それ』と分かる一撃に、すっかり忘れかけていた感覚が、山川の両手に、体に、両足にはっきりと戻ってきたのが分かったという。

「打った瞬間のタイミング、フィニッシュ。いい打ち方ができないとあのフォロースルーもできない。久しぶりにその感覚が出てよかったです」

8回、中村の左前適時打で5-5の同点に追いついた直後だった。オリックスの右腕、ヒギンスの151キロ直球を捉えた勝ち越し23号2ランは先月20日以来の一発。その間の25打席はわずか2安打で11三振だった。「ホントに苦しいシーズン。何もうまくいってない」と胸の内を明かすのも無理もない内容だ。

迷える中、打撃の始動のタイミングを取る左足の動きも修正した。すり足気味だったものを「上げて間を取る方が合った」と、左膝を上げ、つま先で小さな円を描くようにしながら左足を地面に下ろしていく“例年型”に戻したのは「ここ最近」。ダイヤモンドを一周した後の「どすこいポーズ」を封印しているのは「この成績じゃ、恥ずかしいから」と苦笑いした。

それでも、負ければ自力V消滅の可能性があった一戦を逆転で制して連敗を止め、不振の森も7回に代打で7号ソロを放つなど「山川と森。この2人が元気にならないとうちの打線は爆発力がないから。これで、いい形で明日(2日)から戦えるといいなと思う」と辻監督。「打っていくのがうちのスタイル。明日以降も、どんどん打っていきたい」という主砲の言葉は、逆襲への“のろし代わり”だ。 (喜瀬雅則)