小沢一敬&徳井義実&恋畑耕作が語る! 新番組「恋愛マルシェ」──“時の流れとともに進化する番組と恋愛のスタイル”【激推し!“爆笑サンデー”<第1回>】

2020年秋、BSフジの日曜が生まれ変わる──。「BSフジ爆笑サンデー」と題した新枠では、午後10:00~深夜0:30にわたり、日本のお笑い界を牽引する人気芸人たちによる“色とりどりのバラエティー5番組”が集結。休日の終わり…ちょっぴり憂鬱な日曜の夜を、ポジティブに彩っていく。TVガイドwebでは、そんな「BSフジ爆笑サンデー」に参戦する出演者たちに独占インタビューを敢行し、全5回の連載でお届け!

記念すべき第1回で取り上げるのは、19年3月にスタートした「ビニールハウス~恋愛促成栽培~」の後継番組となる、恋愛心理バラエティー「恋愛マルシェ」。小沢一敬(スピードワゴン)と徳井義実(チュートリアル)、かつてバリバリのテレビ制作マンとして活躍した番組マスコットキャラクター・恋畑耕作──前身番組からレギュラーメンバーとして出演し、赤裸々な恋愛トークを繰り広げてきた3人に、“初回収録直後の手応え”や“恋愛にまつわるアレコレ”を直撃すると…。番組名物となっている“名言”も続々あふれ出す、ざっくばらんなトークが展開された!!

「選択肢は多い方がいい。幸せを届けるのだって“サンタク”ロースですから!」

──リニューアル1発目の収録も無事に終えられましたが、手応えはいかがでしたか?

徳井 「僕はこのメンバーと仕事をするのが芸能活動復帰後初だったので、収録前は『久々だし、緊張する部分もあるのかなぁ』と思ってたんですよ。ところがいざ収録が始まると、まるで休んでなかったかのような気楽さを感じながら、楽しめました。と同時に、第1回の放送で“身を削がれるような禊(みそぎ)”もさせていただきまして、気持ちも引き締まりましたね」

小沢 「手応えかぁ…手応えと歯応えのないところが、この番組の良さですからねぇ」

──と言いますと…?

徳井 「小沢さんに『と言いますと…?』は、言いっこナシです! その先はないんです(笑)」

小沢 「それ、唯一のNGワードですよ! なんせ僕のトークは、ぬるい“風呂トーク”って言われてますからね(笑)。ま、それはさておき、この半年はずっと耕作さんと2人で番組を切り盛りしていて、それはそれですごく楽しかったんですよ。ただ、2人だとどうしても、2択の会話にしかならないんですよね。でも、徳井さんが戻ってきてくれたことで3択になって、一段と楽しくなりました。何につけても、選択肢は多い方がいいんですよ。幸せを届けるのだって“サンタク”ロースですから! …と、言いますと?(笑)」

徳井 「今のはだいぶ歯応えがあったんじゃないですか?(笑)」

小沢 「耕作さんは3人体制に戻って、どうですか?」

耕作 「リニューアル初回ということもあって、まだちょっとグルーブ感が出ていないのが残念でしたね。今後はもっと3人で、いろんな角度から恋愛について話せればいいな、と。そう言いつつも実際、僕も今日の収録は2人の時より、伸び伸びとやらせていただきました」

小沢 「小沢の相手を1人でするのは、しんどかったでしょう?」

耕作 「違う、違う! 3人の時は茶々を入れればいいだけのポジションだったのに、2人になったことで、僕が勝手に番組を回さなきゃ…とプレッシャーを感じていただけなんですよ。そんなこともあって、今日は久々に本来のポジションを堪能して、話が長くなってしまいました(笑)」

小沢・徳井 「いやいや、耕作さんの話は聞き応えがありますから!」

──「ビニールハウス~恋愛促成栽培~」は恋愛初心者に向けた“初級編”でしたが、「恋愛マルシェ」ではついに“実践編”に突入。より濃厚なトーク内容に期待が募ります。

小沢 「これからは、それなりに恋愛を経験してきた人たちの話に斬り込んでいきますよ」

徳井 「恋愛という市場でどう戦っていくのか、どうお客さんの目を引くのか、値切りの交渉はするのか…。そのあたりにグッと迫っていく予定です」

小沢 「誰もまねのできない僕らのテクも披露しますよ!」

耕作 「と同時に、今だからこその興味深い現象にも踏み込んでいければな、と。というのも、『ビニールハウス』が始まったのはコロナ禍の前で、その頃は自粛生活も存在しなかったんです。でも今や生活スタイルの変化に伴い、恋愛スタイルも随分変わっているんですよ。もちろん人によって感覚は違いますけど、『会えなくても我慢できるんだったら、愛情もその程度だったのか…と思って別れた』というような話もいっぱい聞きますし…。確かに、大人数でも2人きりでもなかなか会えない中で、どうやって愛を育むのかといったら、なかなか難しいですよね。そんな環境を踏まえ、『ウィズコロナの時代の恋愛はどうなっていくのか?』という点もちょっと意識しながら、番組を進化させていきたいです」

「僕らは恋愛塾を繰り広げるつもりはなくて、自由に話したいんです」

── 番組では、今と昔の恋愛事情をデータで比較するコーナー「恋愛今昔ランキング」もありますが、ランキング結果も今後、コロナの影響でまた変わってきそうですよね。

耕作 「恋愛に対する意識は今後、ますます硬くなっていくでしょうね!」

小沢 「番組で『結婚したい職業ランキング』も取り上げましたけど、最新データを取ったら間違いなく1位は医療従事者でしょう」

徳井 「でしょうね。きっと大きな変化があると思います」

──ちなみに普段、皆さんは恋愛においてランキングやデータを重視されますか?

小沢 「僕は恋愛の醍醐味って、過去の恋愛は何も参考にならないことだと思ってるんですよ! …今のコメント、いい歯応えだったでしょう?(笑)」

徳井・耕作 「お~!」

耕作 「実は僕も仕事柄、データはチェックしますけど、小沢くんと同じで『データは“昔何が当たったか”を教えてくれるだけで、“これから何が当たるのか”は教えてくれない』と実感しているんです。データに習って平均点を取ろうとするより、過去にやっていないことをやるべきだと思うんですよ」

徳井 「僕も、データにないことをするために、利用した方がいいと思いますね。データを裏切るくらいの方が、恋愛相手もハッとするんじゃないかな」

──データはあくまでデータ、そこだけに答えを求めてはいけない…ということですね。

徳井 「だから、『恋愛マルシェ』でも僕らは恋愛塾を繰り広げるつもりはなくて、『こんなものが売ってるんだね。いろんなお店があるんだね』という感じで、自由に話したいんです」

耕作 「キャベツやニンジンを売っているマルシェはいっぱいありますけど、見たこともない野菜を売っている市場はそうそうない。『恋愛マルシェ』もそんな番組にしたいです」

小沢 「そうですよね。…って、さっきからどの話も言葉が違うだけで、3人で同じことを言ってますね(笑)」

耕作 「でも、それって恋愛においても、とても大事なことだと思いますよ。人を好きになる行為自体はみんな同じですけど、なぜ選ぶ相手が違うのかといったら、『好きだ』という言い方が個々に違って、その中から自分にフィットする人を選んでいるからだと思うんです。そういう意味でも、この3人は番組的にピッタリな人選だったと思いますね」

女性ゲストへの期待や番組進化への意気込みも十分!「恋の仲買に徹します!!」

──そんな選ばれしお三方の中に、番組では女性ゲストも加わり、筋書きなしの恋愛トークを繰り広げます。「恋愛マルシェ」では女性ゲストの恋愛心理も丸裸にしていきますが、「今後この方にぜひ来てほしい!」という願望はありますか?

耕作 「僕は、自分と接点のない人がいいです。恋愛トークは素が見えますし、最初からグッとそこをのぞいてみたいんですよ」

徳井 「僕は井森美幸さんに来てほしいです。あの人、絶対に恋愛の話はしないんです! でも、あんなに奇麗で性格もいいのに、何もないはずがないんですよ(笑)。もしかしたら芸能界の闇にぶち当たるかもしれないけど(笑)、そこを覚悟で掘ってみたいですね」

小沢 「女性芸人さんでも幸せになってる子がいっぱいいるから、彼女たちの話も聞いてみたいですね。芸人さんも、女の子の価値観が変わってきてるから、興味があるんですよ。あと、ダメもとで広末涼子さん! ただ会いたいだけなんですけど(笑)」

徳井 「この番組が10年続いたら、ご褒美として、耕作さんが何とか話をつけてくれるかもよ」

小沢 「えっ!? まさか、ここで“サンタク”ロースの回収が来るとは…(笑)」

──では…いい感じに前フリも回収されたところで、ぜひ番組名物の名言にも負けない言葉で、視聴者へのメッセージをお願いします。

小沢 「分かりました! では…日曜日のよる10時半は、これ見なきゃ許サンデー!」

徳井 「そっちの路線かぁ! じゃ、早朝は豊洲のマルシェへ、夜は恋愛マルシェへ!」

小沢・徳井 「では耕作先生、最後にビシッとお願いします!」

耕作 「恋の仲買に徹します!!」

小沢・徳井 「さすがです(笑)」

【プロフィール】

小沢一敬(おざわ かずひろ)
1973年10月10日生まれ。愛知県出身。98年に井戸田潤とスピードワゴンを結成。お笑い芸人としてだけでなく、2010年には小説「でらつれ」で作家デビューし、12年には映画「メンゲキ!」の脚本も執筆。「オザワナイト」(TBS)、「短歌de胸キュン」(NHK Eテレ)、「前略、大とくさん」(中京テレビ)などにレギュラー出演中。


徳井義実(とくい よしみ)
1975年4月16日生まれ。京都府出身。98年に福田充徳とチュートリアルを結成。よしもと男前ランキングで2003年から3年連続1位を獲得(現在は殿堂入り)。俳優としても活動し、これまで主演映画「天国はまだ遠く」(08年)やNHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」など多数の作品に出演。


恋畑耕作(こいばたけ こうさく)
「ビニールハウス~恋愛促成栽培~」に続き、「恋愛マルシェ」にも登場するマスコットキャラクター。かつてはバリバリのテレビ制作マンとして活躍し、酸いも甘いも知り尽くす、人生の大先輩。

【番組情報】

「恋愛マルシェ」
10月4日スタート
BSフジ
日曜 午後10:30~11:00

取材・文/南由紀子 撮影/尾崎篤志

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