長瀬智也、宮藤官九郎脚本のホームドラマでプロレスラーに!「42歳の思い出にします」

TBS系では2021年1月期の「金曜ドラマ」枠で、長瀬智也主演、宮藤官九郎脚本による「俺の家の話」(金曜午後10:00、開始日未定)を放送することが決定した。

宮藤オリジナル脚本の本作は、生きていたら誰もが経験する、人生の関門=介護と相続がテーマ。プロレスラーを引退し、20年ぶりに実家に戻った主人公・観山寿一が、能楽の人間国宝である父親・寿三郎の介護を手伝うことに。家族と謎のヘルパー女性を巻き込んで、介護と遺産相続を巡る激しいバトルを繰り広げる中で、“面倒くさいけどいとおしい”そんな家族のよさをあらためて実感していく、どこか懐かしいような、それでいて全く新しい形のホームドラマだ。

今回、長瀬が演じるが、ブリザード寿というリングネームで活躍する、現役プロレスラーの寿一。かつては大規模プロレス団体に所属した人気レスラーで、プエルトリコチャンピオンまでいったが、けがや年齢もあって今は小規模な団体で細々と試合に出ている人物だ。そんな寿一のもとに、父親が危篤との連絡が入る。父親・寿三郎は、二十七世観山流宗家にして重要無形文化財「能楽」保持者。人間国宝でもあり、全国に1万人以上の門弟を持つ。跡継ぎとして期待されていた寿一だが、厳しい寿三郎の指導に反発して家出し、20年以上音信不通になっていた。奇跡的に一命を取り留めた寿三郎は、傍らに立つ介護ヘルパーの女性を紹介し、彼女と婚約し遺産もすべてこの女性に譲ると宣言。実力と人気に限界を感じていた寿一はプロレスラーを引退、実家に戻り寿三郎の介護を手伝うことになる。

長瀬と宮藤は、同局のドラマでは「池袋ウエストゲートパーク」(00年4月期)、「タイガー&ドラゴン」(05年4月期)、「うぬぼれ刑事」(10年7月期)でタッグを組んでおり、いずれも大きな話題となり現在でも人気の作品だ。

「池袋ウエストゲートパーク」では、通称・ブクロのトラブルシューターとしてギャングのリーダーをはじめみんなが一目を置く存在である一方、仲間の面倒見がよく母親思いの青年・真島誠、「タイガー&ドラゴン」では、“昼は噺家(はなしか)、夜はヤクザ”という二重生活を送る山崎虎児に、「うぬぼれ刑事」では、超恋愛体質でポジティブシンキングな独身刑事・うぬぼれというそれぞれ個性的なキャラクターを作り上げた宮藤。そして、長瀬はそれらのキャラクターを見事に演じ切った。そんな2人の令和初タッグドラマに期待が高まる。

長瀬は「2021年1月期の金曜ドラマ『俺の家の話』で主演をやらせていただくことになりました。そして、磯山(晶)プロデューサーと宮藤さんと11年ぶりにタッグが組めて幸せに思います。演じる気持ちは『IWGP(池袋ウエストゲートパーク)』の頃と何も変わりません。42歳の思い出にさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします」とメッセージを寄せる。

宮藤は「長瀬くん、磯山プロデューサーと、またドラマが作れる。こんなにうれしいことはないです。僕にとっては長瀬くん自体が、連載少年漫画の主人公のような存在です。まだまだ描ける、いくらでも描ける、描きたいと思わせてくれる。落語好きのヤクザ、恋愛体質の刑事、地獄の鬼。どんな無理な設定でも、絶対面白くしてくれる。『長瀬くんと次やるなら、プロレスラーが親の介護をするホームドラマがいいです』。こんな提案を受け入れてくれるプロデューサーは磯山さんだけだし、なんの疑問も持たずに肉体作りに励んでくれるのは長瀬くんしかいません。もう俺の頭の中では始まってる『俺の家の話』ですが、放送は1月からです」と、長瀬への信頼を語る。

磯山プロデューサーは「宮藤官九郎さんと長瀬智也さんとドラマを作ることは、とてもワクワクして、とても刺激があって、それでいてホーム感があふれる私のライフワークです。またその作業に入れることがうれしくてたまりません。このドラマは、長瀬くんと長期にわたって相談してきた企画であり、彼本人の思いもたくさん詰まっています。宮藤くんとは、とにかく『現時点での長瀬智也の最高傑作を作ろう!』とずっと話し合ってきました。前代未聞の設定ですが、『家族っていいな』と思える王道のホームドラマを目指しております。ぜひ、期待してください」と呼びかけている。

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