博物館開館に向け 対馬市が組織改編 初代館長は町田氏

 対馬市は1日、2022年4月開館を目指している「対馬博物館」の展示品整備や関係官公庁との調整に向け、博物館建設推進課を博物館学芸課に改める組織改編をした。初代対馬博物館長には元下関市立歴史博物館長の町田一仁(かずと)氏(64)が就いた。同日、市役所で辞令交付式があった。
 町田氏は17年に日韓両国の外交資料「朝鮮通信使に関する記録」が「ユネスコ世界の記憶」に登録された際は、日本側の学術委員会副委員長を務めた。19年4月に対馬市職員に採用。対馬博物館長と観光交流商工部次長(朝鮮通信使業務担当)を兼任する。
 辞令交付式で比田勝尚喜市長は「開館に向けて万全の態勢をとり、対馬の素晴らしい自然、歴史、文化を発信していただきたい」と述べた。

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