ダルビッシュ7回途中2失点 カブス2連敗でWCシリーズ敗退

【マーリンズ2-0カブス】@リグリー・フィールド

過去2度のポストシーズン出場でいずれもワールドシリーズ制覇を成し遂げているマーリンズは、やはりポストシーズンに強かった。悪天候により延期されたワイルドカード・シリーズ第2戦、マーリンズはカブス先発のダルビッシュ有から2点を奪い、2対0で完封勝利。ナショナル・リーグ中部地区の覇者を相手に2連勝で地区シリーズ進出を決めた。地区シリーズではブレーブスと対戦する。

マーリンズの新人右腕シクスト・サンチェスとの投げ合いとなったダルビッシュは、12球で三者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せ、3回までに許した走者は四球による1人だけ。4回表無死一・二塁のピンチを併殺打と空振り三振で切り抜けると、5回表と6回表はいずれも三者凡退に抑え、打線の援護を待った。

しかし、サンチェスもダルビッシュに負けず劣らずの好投を見せ、3回まで1安打ピッチング。4回裏に連続四球でピンチを招き、ジェイソン・ヘイワードにライトへのヒットを許したが、右翼マット・ジョイスの好返球で走者の生還を阻止した。5回裏も二死満塁のピンチを背負ったが、カイル・シュワーバーをレフトフライに打ち取って無失点。6回裏は2番手のブラッド・ボックスバーガーが三者凡退に抑え、試合は両軍無得点のまま終盤に突入した。

7回表、ダルビッシュは簡単に二死を取ったものの、ギャレット・クーパーに低めのスライダーを捉えられ、痛恨の被弾。さらに二塁打と敬遠で一・二塁のピンチとなり、左手小指骨折のスターリング・マーテイに代わってスタメン起用されたマグネウリス・シエラにライトへのタイムリーを浴びて2点目を失ったところで降板となった。

カブスはその後、マーリンズのリリーフ陣を攻略できず、9回裏はマーリンズのクローザー、ブランドン・キンツラーから先頭のヘイワードが二塁打を放ったものの、後続3人がいずれも三振に倒れて試合終了。マーリンズが5人の投手の継投でカブス打線をシャットアウトし、地区シリーズ進出を決めた。

勝利投手はボックスバーガー(1勝0敗)、敗戦投手はダルビッシュ(0勝1敗)で、キンツラーが1セーブ目を記録。両リーグの中部地区からポストシーズンに進出したチームは、すでにツインズ、インディアンス、ホワイトソックス、カブス、レッズ、ブリュワーズの敗退が決まり、このあとカージナルスがパドレスとの第3戦に敗れると、7チームが全滅ということになる。

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