小丸川北に地下式横穴墓 持田遺跡(高鍋)で2基発見

持田遺跡で見つかった地下式横穴墓の一つ。追葬の際、被葬者の遺体を置いたとみられる礫床(れきしょう)や金銅製馬具が出土した=3日午後、高鍋町持田

 高鍋町教委は3日、同町持田の持田遺跡(もちだいせき)で、古墳時代後期(7世紀前半)に造られたとみられる地下式横穴墓2基が初めて見つかったと発表した。地下式横穴墓はこれまで小丸川以南でのみ確認されていたが、今回の発見で分布域の北限を更新。うち1基からは副葬品の金銅製馬具(こんどうせいばぐ)がまとまった形で出土し、古墳時代から飛鳥時代への変遷期における本県勢力の社会構造、墓制の解明につながる史料として注目される。

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