スイングの秋に酔う カナザワ・ジャズ・プラス 「ストリート」中止で代替開催

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 「KANAZAWAJAZZPlus(カナザワ・ジャズ・プラス)2020」(北國新聞社特別協力)は3日、しいのき緑地で開かれた。毎秋、市中心部に軽快な音色を響かせる「金沢ジャズストリート」が新型コロナウイルスの影響で中止となった代替事業。ファンからは「一日限りでも金沢でジャズを楽しめた」と喜びの声が上がり、約7500人が「スイングの秋」に酔いしれた。

 しいのき緑地の一角に特設ステージが設けられ、県内外の15組が出演した。序盤は地元の小中高生の3バンドが若さあふれるスイングで聴衆を魅了。鶴来高ジャズバンド部「ニュークレインオーケストラ」は「ピンク・パンサーのテーマ」などを披露し、山田佳凜部長は「校外に出てお客さんの前で演奏するのは久しぶり。発表の場ができてうれしい」と笑顔を見せた。

 後半は、特別ゲストのジャズシンガー伊藤君子さんと「福井直秀スペシャルバンド」の共演や、富山県の社会人ビッグバンドの迫力ある演奏が続き、石川ジャズオーケストラ「PYRAMID」と地元シンガー篠崎文さんの熱のこもったステージで締めくくった。

 会場では検温、消毒液の設置、聴衆同士の間隔や、ステージと観客席の距離の確保など感染予防策が講じられた。昼すぎには150席が満員となり、大勢の人が芝生に座って演奏を楽しんだ。ドラムを始めたばかりの孫と一緒に訪れた山口誠さん(61)=二日市町=は「ジャズストリートがなくて寂しく思っていた。やっぱり街中で聴く生演奏はいい」と静かに耳を澄ました。

 ライブは金沢JAZZ連盟のユーチューブチャンネルで生配信された。片町きらら前広場の大型ビジョンにも映し出され、まちなかにジャズの音色があふれた。映像は10日から編集版が再び配信される。