3年ぶりの稲刈り 硫黄山噴火、水質悪化乗り越え 湧水

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稲穂がびっしり実ったヒノヒカリ=湧水町川西

 2018年4月の霧島連山えびの高原・硫黄山の噴火以降、川内川の水質が悪化し、2年連続で稲作を断念していた湧水町で稲刈りを迎えている。川内川沿いでは黄金色に輝く稲穂が3年ぶりに秋風に揺れ、収穫を待ちわびた農家の笑顔が広がる。

 2年連続休耕していた同町川西の上村実昭さん(64)の約20アールの田ではヒノヒカリの稲穂に米がびっしり。4日は家族3人で隅を手刈りした後、コンバインの音を響かせ、「害虫や台風被害もなく良い米ができた。何よりも無事に米作りができてホッとした」と喜んだ。

 硫黄山の噴火以降、川内川の水質が悪化し、町は2年連続で稲作を断念。220ヘクタールで取水できず250農家が影響を受けた。

 同様に稲作を中止した伊佐市は昨年再開しており、川内川流域の水田地帯は噴火前の姿に戻った。