すだじいの百年日記~栗東景観よもやまばなし~vol.50

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■椿山古墳を後世に
第50回寄稿安養寺景観まちづくり協議会里山部会長 伊勢村宏さん
皆さんは椿山古墳をご存知ですか。私が生まれ育った安養寺の、市役所近くの住宅地の中にあり、古墳時代中期(5世紀)の古墳では県内最大級の大きさで、全長約100mの前方後円墳です。これまでに国内最大級の笠形木製品(木製の埴輪)などが出土し、近江南部を支配していた豪族が葬られた可能性があるといわれています。

歴史的価値のある古墳ですが、以前は木々が生い茂り、地域住民にも知名度が低い状態でした。私達の会では、この古墳を地域のまちづくりに活かそうと、2013年頃から木々を伐採するとともにその木を活用して散策路や階段などを整備してきました。現在も会員約20人が2か月に1回のペースで、増えた竹の伐採や草刈りなどの維持管理を継続しています。一般の人にも椿山に入ってもらえるように整備してからは、毎年秋に開催している「いちょうまつり」の会場として使用したり、本市やスポーツ協会との共催でシンポジウム、古墳測量ワークショップなどに協力しています。

協力してくれている会のメンバーは、地元の人や所有者だけでなく、最近では新しい住民の参加も増えてきました。皆さんにはボランティアで活動していただいています。真夏の作業などは大変ですが、地域のものを大切にしたいという熱い想いや、みんなで協力して地域を良くしていきたい想いでの参加を大変嬉しく思っています。また、そういった住民の繋がりをこれからも大切にしていきたいと感じています。

今後は、活動の資金づくりなどの課題もありますが、引き続いて仲間と共に、色々な団体と協力し、椿山古墳の歴史を語り継ぎ、景観を残していけるよう、活動を継続していきたいと考えています。
(活動に興味をお持ちの人、活動をお手伝いしていただける人は上記までお問合せください。)