松坂&岩隈はリハビリ、内川は打撃好調も…今季まだ1軍出場のないベテランたちは

西武・松坂大輔、巨人・岩隈久志、ソフトバンク・内川聖一(左から)【写真:荒川祐史、藤浦一都】

シーズン残り30試合前後…出場機会が得られていない実力者たちの現状

セパともに残り30試合前後となったペナントレース。過密日程となった異例のシーズンで、各球団のベテランたちの明暗も分かれつつある。ソフトバンクの内川聖一外野手は2軍で打率3割超えを残しながらいまだ1軍出場はなし。ほかにも、故障や調整不足でいまだ1軍戦力になれていないベテランたちが戦いを続けている。

今季プロ20年目を迎えた内川はキャンプで左膝痛を訴えて離脱。3月下旬に1軍に復帰したが、6月に練習試合が再開した後は不調が続き、自身17年ぶりの2軍スタートに。その後は2軍戦で存在感を見せ、今月2日時点では34試合出場で打率.342。結果を残しているものの、いまだ1軍からは声がかかっていない状況だ。

41歳を迎えたヤクルトの五十嵐亮太投手も、試行錯誤の日々が続く。10年ぶりに古巣へ復帰した昨季は45試合に登板。今季はここまで2軍戦で20試合に登板するも防御率4.58と安定した成績は残せていない。五十嵐と同学年の選手では、ロッテの細川亨捕手も1軍出場はない。さらに39歳を迎えた中日の藤井淳志外野手は、2軍戦48試合出場で打率.241。なかなか機会が巡ってこない。

一方で、故障と向き合うベテランも少なくない。西武の松坂大輔投手は7月に「脊椎内視鏡頸椎手術」を受け、復帰まで2~3か月を要するリハビリ生活に入った。2017年9月に右肩を手術した岩隈巨人の岩隈久志投手は4月に打撃投手で登板したが、開幕後は公式戦登板に至っていない。

中堅からベテランへと向かう30代前半の選手の中にも、2軍暮らしを続ける実力者たちがいる。楽天・由規投手はここまで10試合に登板。9月24日のヤクルト戦では3番手で2回1失点の投球を見せ、今季初白星を挙げた。ロッテの大谷智久投手は20試合に登板し1勝3敗、防御率2.41。中日の大野奨太捕手は34試合に出場し打率.288の成績を残すも、若手から出場機会を奪えていない状態が続いている。

ベテランの存在は数字上だけではない貢献があるものの、やはり求められるのは1軍舞台の活躍。シーズン最終盤に向かう中、正念場を迎える可能性も出てくる。(Full-Count編集部)

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