ブルーイノベーション、多彩なソリューションを展 [Japan Drone 2020]

棚卸しソリューション用のACSL Mini。機体下部にRFIDを搭載している

毎回さまざまな分野のソリューションを展示している株式会社ブルーイノベーションのブース。今回も点検・警備・物流など多岐にわたるソリューション&機体を展示していた。ブルーイノベーションがさまざまな分野のソリューションを開発・提供するのは、ミッションをベースに複数のロボットを統合管理するプラットフォーム「Blue Earth Platform(以下:BEP)」の開発・展開が根源にある。

Blue Earth Platformのイメージ

BEPはドローンの属性情報、各種センサーから得られるデータを一元的に統合管理し、AI、ブロックチェーンを活用した最適業務が遂行できる基盤プラットフォーム。複数のドローンを毎回煩雑な設定や操作をすることなく、ひとつの指示で自動的に業務を達成できることを目的に開発が進められている。一見すると散らばって見えるいろいろなソリューションが、実はBEPというひとつのプラットフォームで運用されることを想定している。

そのソリューションのひとつを紹介すると「ドローン×RFID 棚卸しソリューション」。機体はACSL(自立制御システム研究所)のMiniに在庫タグを読み込むFRIDを搭載している。機体を自動航行させるとともに電源が入るとRFIDがタグの読み取り側も信号を発信。自動航行しながら商品側のタグを読み取り棚卸しをすることができる。

正面に2つのカメラを搭載し空間の特徴点から障害物を検知する

倉庫はGPSが入らない環境で機体が位置情報を取得できないが、ステレオカメラを機体前面に搭載し、飛行エリアの特徴点を捉えながら障害物と検知、衝突しないようにフライトすることができる。

煙突点検用ドローン

狭小点検用ドローン

ただ、現状では機体制御と在庫管理を別々のPCで管理しなくてはならず、大手の物流倉庫業者が検証しているフェーズ。BEPによる統合管理が実現すると、このようなソリューションがすべてひとつの管理PCから制御・管理できるようになることを考えると楽しみでならない。

© 株式会社プロニュース