乳牛体型審査検定10~29頭クラス 島原農高4回目の1位

2年ぶり4回目の1位を喜ぶ島原農高畜産部の菅部長(左)と横田さん=島原市下折橋町、同校牛舎前

 日本ホルスタイン登録協会(東京)が、体つきが良く乳量の多い経産牛を飼育している酪農家などを表彰する「2019年度 乳牛体型審査検定」の審査頭数10~29頭クラスで、長崎県立島原農業高畜産部(2人)が、2年ぶり4回目の1位を獲得。審査を受けた延べ15頭の平均得点は100点満点中87.9点。過去12年間で同クラスを4度制したのは、同校含め2校のみ。
 乳牛の品質向上などにつなげるため、北海道を除く全国都府県の農家や研究機関、学校などで飼育されている経産牛を対象に「10~29頭」から「50頭以上」まで3クラスに分け実施。10~29頭クラスには、全国30戸・校が審査を受けた。
 牛乳生産能力の目安にもなる乳房の形や体のつくりなどを固体ごとに点数化し、審査を受けた全頭の平均体型偏差値で順位を競った。
 同部では乳牛を中心に約40頭を飼育。同部長の菅(かん)駿介さん(17)=3年=と横田光さん(17)=同=は、担当する牛を決めて毎日、餌やりや搾乳など世話を続け大切に育ててきた。
 体型が90点以上で3回以上子牛を産み、年間乳量が9千キロリットル以上の優秀な牛に同協会が贈る称号「エクセレント」を今回7頭が獲得した。菅さんは「1位を取れてうれしい。将来の酪農家として自信になった」と話した。

© 株式会社長崎新聞社