【第1四半期】クリエイトSDHD、営業利益+55.6%。コロナ下の食品ニーズ取り込む

【2020.10.05配信】クリエイトエス・ディーを擁するクリエイトSDホールディングスは2021年5月期 第1四半期決算を公表した。それによると、売上高は対前年同期比+12.4%、営業利益は同+55.6%と好調だった。同社は食品の売上構成比が約40%と高く、コロナ下の巣ごもり需要や食品を含めた買い物を一カ所で済ませたいワンストップショッピングニーズを取り込んだと考えられる。対象期間は、2020年6月1日~2020年8月31日。通期では、売上高前期比+4.4%、営業利益同−7.2%を見込む。

クリエイトSDホールディングスの2021年5月期 第1四半期決算業績(2020年6月1日~2020年8月31日)は売上高860億1400万円(前年同期比+12.4%)、営業利益54億3900万円(同+55.6%)、経常利益55億5100万円(同+54.9%)、純利益37億6200万円(同+54.4%)だった。

この期間は、新型コロナウイルス感染症拡大に関する影響が大きく、同社では化粧品等の需要減があったものの、マスク・消毒液などの感染予防関連商材や、外出自粛に伴う食料品・日用品等の巣ごもり消費の需要増加により、前期及び計画を上回る結果となった。

同社は下表の通り、商品別売上では食料品の構成比が38.6%と高く、コロナ下の巣ごもり需要や食品を含めた買い物を一カ所で済ませたいワンストップショッピングニーズを取り込んだと考えられる。

商品別では調剤薬局が前年同期比+10.0%となっており、好調に推移。OTCも同+33.8%と好調だった。唯一、化粧品だけが−0.5%と、前年同期を下回った。

構成比は編集部が算出

ドラッグストア事業における同社の方針は、「小商圏において繰り返しご来店いただけるための利便性の向上」。さらに、健康サポート機能を有する「かかりつけ薬局」を目指し、薬剤師の育成、地域での医療連携の強化及び在宅医療への対応拡大に取り組んでいる。
ドラッグストア事業では、10店舗を新規出店。調剤薬局では、調剤専門薬局を1店舗、ドラッグストアへの併設調剤薬局を2店舗開局した。
一方、同社は有料老人ホームなどの介護事業を有している。有料老人ホームでは、ペットと一緒に暮らせる部屋、美味しい食事や多彩なイベントを特色とする介護付有料老人ホーム2施設を運営。デイサービスでは、主に高齢者が長く自宅で暮らすための生活機能訓練を特色とするデイサービスセンターを中心に運営している。
同社グループの店舗数はドラッグストア事業ではドラッグストア634店舗、調剤薬局については調剤専門薬局35店舗、ドラッグストアへの併設調剤薬局198店舗の合計233店舗となり、スーパーマーケット事業は5店舗、介護事業では介護付有料老人ホーム2施設、デイサービスセンター39施設となった。

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