エアアジア事業廃止、期待の中部線「残念」 仙台空港・宮城県

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仙台空港

 格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパン(愛知県常滑市)は5日、事業継続を断念すると発表した。運営する国内線3路線と国際線1路線の計4路線を12月5日付で廃止すると国土交通省に届け出た。新型コロナウイルス流行による航空需要急減を受けて、経営が悪化していた。日本を拠点とする航空会社が新型コロナの影響で事業を廃止するのは初めて。

 エアアジア・ジャパンの仙台-中部線は2019年8月、1日2往復で就航した。同路線初の格安航空会社(LCC)として観光、ビジネスの需要開拓を目指したが、感染拡大を受け今年4月9日に全便を運休。8月1日に運航を再開したものの、9月1日に再び全便を運休していた。

 仙台空港を運営する仙台国際空港(宮城県名取市)の広報担当は「LCC就航による仙台-中部線のマーケット拡大を期待していただけに、今回の決定は大変残念だ。新型コロナウイルスによる厳しい状況は続いているが、地元自治体などと連携し、航空需要の回復に努めたい」とコメントした。

 宮城県空港臨空地域課の斎藤和城課長は「料金が安価で、同じ路線の他社ともすみ分けができていた。コロナの影響を受け、非常に残念だ」と話した。仙台空港発着の国内線の一部は運休・減便が続いており「国内の利用客を呼び込むキャンペーンなどを通じ、便数を回復させたい」と語った。