カンニング竹山「昔の大阪に戻れば市民と府民にしわ寄せ。無駄をなくすため、変わるべき」

ABEMAが、ニュース番組『ABEMA Prime』を平日夜9時より毎日生放送している。2020年10月5日(月)夜9時からの放送では、大阪都構想の是非を問う2度目の住民投票が11月1日に実施されることを受け、大阪市の松井一郎市長と共に構想を推し進めてきた大阪府の吉村洋文知事をゲストに迎え、“大阪都”が実現することで何が変わるのか議論した。

大阪市と大阪府がそれぞれ同じような権限を持つため、箱物施設やインフラ整備における重複や開発の遅れが問題視されている府と市の「二重行政」。その解消を目指す都構想に対し、視聴者からの「あえて欠点を挙げるとしたら?」という質問に対し、吉村知事は「コストがかかること」と回答。その一方で、吉村知事は「効果はゼロだと言う反対派の方もおられるが、我々はそうは思わない。大都市の改革なので、ある意味では投資として成り立つだろうし、デメリットとまでは言えないのではないか。どうしても金額の話になると“神学論争”になってしまうが、比較すべきは二重行政が残った場合とそうでない場合の成長の可能性だと思う。二重行政による無駄遣いがあったことは間違いないわけだし、成長戦略を決める意思決定ができなかった仕組みを改め、成長の可能性のある方に第一歩を踏み出すべきではないのかというのが僕の考え方だ」と語った。

それを受け、番組MCでお笑い芸人のカンニング竹山は、「昔、大阪市と大阪市以外がめちゃくちゃになり、“無駄中の無駄”のような期間が何年も続いた。もし、また大阪が自民党など他の政権下に戻ればもの凄く危うい。昔の大阪に戻れば、また市民と府民にしわ寄せがくる。そういった無駄をなくすために、“今”を変えないと」と独自の見解を語る。

また、レギュラーコメンテーターで一般社団法人リディラバ代表の安部敏樹さんが、「今回、大阪での事例として議論しているが、大阪以外でも議論すべき話」と訴えると、竹山も「大阪以外の県民も都構想について考え、仮に自分の街だとどうなるか、ということを考えたほうがいいと思う」と同意した。

■教育や医療・結婚も制限される“国籍がない人たち(無国籍者)”制度の課題が浮き彫り

カンニング竹山が無念を口に「彼らは我々と何ら変わらない。なんで理解されないのか」

また番組の後半では、日本に生まれながらも国籍が与えられていない“無国籍者”についてフォーカス。日本とミャンマーにルーツを持つ一方で、そのどちらにも国籍がない状態のシャンカイさんに生出演していただき、当事者が直面する生きづらさを知るとともに、帰化のハードルが高いとされる日本の在り方について議論した。

冒頭、番組MCのカンニング竹山は、「この国はなかなか日本国籍というものを与えない。それで困っている方もいっぱいいる。なぜ日本は日本国籍を与えない国なのか、何が理由で与えないのか、知りたい」と口火を切った。

無国籍研究会に所属し弁護士でもある小田川綾音氏が、日本における帰化の条件について「帰化申請は無国籍者一人だと難しい。我々が支援にあたっても必要な書類を得るのが非常に大変で時間がかかる」と説明すると、カンニング竹山は「意味がわからない書類も膨大にあるので、一人で申請するのはきっと無理。弁護士の方々と一緒にやるしかない」とコメント。

さらにシャンカイさんが「私は罪を犯しているわけでなく、日本に暮らす一人の人間なだけなのに、無国籍という言葉一つで扱いが違ってしまうのは、日本のもったいない点だと思う」と、違和感を主張すると、カンニング竹山は「彼らは我々と何ら変わらない。なんで理解されないのかなあ」と無念さを募らせた。本放送の様子は、現在も「ABEMAビデオ」で配信中。

■『ABEMA Prime』 放送概要

放送日時 :毎週月~金曜 夜9時~夜11時  ※生放送

(C)テレビ朝日

(C)AbemaTV,Inc.

© 株式会社ジェイプレス社