浮かび上がるハートや星座 夜景、新たな魅力 長崎・稲佐山 

稲佐山山頂展望台から眺める「世界新三大夜景」に浮かび上がったハート形の光の演出=長崎市

 長崎市は5日夜、稲佐山山頂展望台(稲佐町)から見える斜面地の夜景にハートマークと長崎の歴史にちなんだ星座の計8種類を点灯させる演出を始めた。オレンジなど8色に光る35灯の発光ダイオード(LED)を斜面地の街灯の柱などに新設。午後8時~9時50分まで毎日点灯する。
 市は「世界新三大夜景」に選ばれた夜景の魅力を高めようと、2017年5月に環長崎港夜間景観向上基本計画を策定。平和公園や眼鏡橋をライトアップするなど整備を進めている。
 LEDの光を稲佐山に向けて放ち、山頂展望台から見学できる。星座では平和の象徴ハトをイメージした「はと座」や、長崎くんちの演(だ)し物を連想させる「りゅう座」などが浮かび上がる。星座は15分おき、ハートマークは原則30分おきにそれぞれ5分間点灯する。
 展望台で点灯式があり、田上富久市長は「長崎の暮らしの光とは少し違う、遊びの入った光。長崎の夜景に新しい魅力が加わる」と期待を込めた。市は鍋冠山からの夜景も整備予定で、21年3月末に完成する見通し。

斜面地を彩り、りゅう座をかたどった緑色の光

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