コロナ禍での人権考える 川崎市ふれあい館で9日から連続講座

 新型コロナウイルス禍にあって人権の大切さを学ぶ連続講座「コロナ禍と人権」が9日から川崎市川崎区の市ふれあい館で始まる。障害者や高齢者、外国人といった社会的弱者・少数者が置かれた現状と、その人権を守る取り組みを支援の現場から報告してもらう。同館と市教育委員会の主催で、参加者(事前登録制)を募集している。

 講座は同館が「人権尊重学級」として取り組んでいるもので全4回。

 9日の初回は、たじま家庭支援センター(川崎区)の江良泰成さんと社会福祉法人セイワ桜寿園(同)の仁科淳子さんがコロナ禍における福祉の役割を地域包括ケアの現場から語る。

 2回目は24日で「コロナ禍と差別」と題し、社会学者の瀧大知さんがコロナ禍に乗じた人種差別やデマ、インターネット上の差別書き込みについて現状と課題を解説する。

 3回目は11月7日、同館副館長の鈴木健さんが「コロナ禍と多文化共生」をテーマに在日外国人集住地区での取り組みを報告。最終回は同21日、東京弁護士会所属で外国人の権利に関する委員会メンバーの高橋済弁護士が外国人労働者らニューカマーの人権状況を語る。

 初回は午後7時からで、2回目以降はいずれも午後4時から。各回とも定員30人。事前申し込みは、同館電話044(276)4800か、メール(fureaikan@seikyu-sha.com)まで。

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