高齢者施設の避難計画改善へ 国交相、熊本豪雨で「千寿園」犠牲受け 

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高齢者施設での避難のあり方について述べる赤羽一嘉国土交通相=6日、国土交通省

 7月の豪雨で熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」が浸水し、入所者14人が犠牲になった事態を受け、赤羽一嘉国土交通相は6日の閣議後の記者会見で、有識者による会議を設けて「避難の実効性を高める方策を検討する」と述べ、高齢者施設での再発を防ぐ考えを強調した。

 赤羽氏は、千寿園で避難が遅れた原因について、避難計画が河川の氾濫に十分対応できていなかったほか、エレベーターが無く2階への避難に時間がかかり、避難誘導の要員も参集できなかった、という見方を示した。

 国土交通省は厚生労働省と共同で7日、高齢者施設の避難の在り方を考える有識者による検討会を設置。改善策を年度内にも取りまとめる。

 一方、被災したJR肥薩線の復旧については「球磨川の治水対策に応じてJR九州が具体的な復旧方法や費用を検討する。さまざまな支援スキームを想定しながら、住民の生活の足、観光の足の復旧に向け、しっかり支援したい」と話した。(嶋田昇平)