美味しいだけじゃない⁉秋の味覚
さんま、栗、きのこなど、秋が旬の食材って美味しいものが多いですよね。
実は美味しいだけでなく、健康や美容にも良いんです。
今回は現役CA栄養士の神原が、旬の食材と健康・美容への影響を、おすすめレシピと合わせて解説いたします。
旬の食材をとりいれる2つのメリット
まずは、旬の食材をとりいれるメリットについて考えてみましょう。
大きく分けて、経済面・栄養面の2つのメリットが得られます。
経済面としては、旬のものはそれ以外の時期と比べ、比較的安く購入することができます。
栄養面に関しては、味も良く、栄養価が高いため、美味しく効率よく栄養素を摂り入れることができます。
体に良いって本当?秋が旬の食材とその健康・美容効果
ここからは、秋が旬の食材についてご紹介していきます。
さんま秋が旬の魚と言えば、さんま。
脂がのっていて、本当に美味しいですよね!
さんまには、魚油として知られる脂肪酸、DHAやEPAが豊富に含まれています。
それらは体に良い影響を与えてくれるのです。
例えば、DHA。
DHAは、神経細胞の分化(特定の形態や機能をもつようになること)や炎症や酸化を抑える作用に関わっており、脳や眼の機能を正常に保つのに必要です。
EPAは、血栓をできにくくしたり、炎症を抑えたりする働きがあり、生活習慣病や認知症の予防・改善に良いとされています。
油と聞くと、なんだか太りやすいイメージですが、DHAやEPAは体脂肪として蓄積されにくいと言われています。
安心して楽しんでくださいね。
栗ほくほくとして、甘くて美味しい栗。
これは豆知識ですが、栗は果物の一種です。
甘いことから分かるように、エネルギー源となる糖質が多い栗ですが、その他の栄養素も豊富なのです。
細胞の酸化を防ぎ、肌を健康に保つビタミンCが多く、夏の紫外線を浴びた肌をケアし、シミやシワの予防に役立ちます。
また、がん予防効果も期待できます。
さらには、細胞の浸透圧の維持に欠かせないカリウムも含み、むくみや高血圧を予防・改善してくれます。
ただし、甘露煮やマロングラッセなどにしたものは、糖質が多いので、食べ過ぎには注意です。
きのこスーパーに並んでいるだけでも色々な種類のあるきのこですが、日本には四千から五千もの種類が存在していると言われています。
そんなきのこには、食物繊維が豊富。
食物繊維には、腸内の善玉菌のえさとして、菌の増殖を助けて腸内環境を整える作用があります。
お通じの改善に繋がり、お腹まわりがすっきりするだけでなく、食事から摂った栄養素の吸収や代謝も良くなります。
そうすれば、肌荒れの改善も期待できますよ。
さらに、腸管には免疫システムが集中していることから、免疫力アップにも繋がります。
これからの時期、インフルエンザや新型コロナウイルスなどの感染症予防としても、ぜひ摂り入れたい栄養素です。
子供から大人まで愛される!ほくほく栗ごはん
秋が旬の栗を使用したおすすめレシピをご紹介いたします。
白米 2合
栗(殻がついた状態) 400~500g
塩 小さじ1
黒ごま お好みで適量
1. 栗は、皮がついたまま、40~50℃のお湯に10分以上浸す。
2. 外側の皮がやわらかくなったら、栗の底の部分に切り込みを入れ、皮をむく。
3. 米を洗い、浸水する(水分量は、2合分)。
4. 3に塩を加え混ぜ、栗をひろげるようにのせ、炊飯器で炊く。
5. 炊きあがったら、器に盛り、お好みでごまを振る。
今の時期でしたら、ぜひ新米を使って作ってみてください。
より美味しくいただけますよ。
健康・美容のためにも、秋の味覚をぜひとりいれてみてくださいね。