新幹線長崎ルート 自民・二階幹事長「党務と受け止め」 佐賀県連の課題解決要望に

二階幹事長(左から4人目)に要望書を手渡す留守会長=自民党本部

 九州新幹線長崎ルート未着工区間の新鳥栖-武雄温泉の整備方式に関し、自民党佐賀県連は6日、党本部で二階俊博幹事長や下村博文政調会長と会い、フル規格で整備した場合に生じる新たな財源負担や並行在来線などへの課題に対応方針を示すよう要望した。
 5日に続く要望で終了後、記者団の取材に応じた留守茂幸県連会長によると、二階幹事長らは佐賀県の立場に理解を示し「党としても整備新幹線はつながないといけないと思っている。いろいろと課題があるが党務として受け止めていく」と応じたという。整備方式を協議する与党整備新幹線建設促進プロジェクトチーム(PT)にしっかり議論するよう指示するという。
 加藤勝信官房長官や国土交通省の上原淳鉄道局長にも面会し要望。留守会長は「実情を十分理解していただいたと思う。われわれも地元に戻って議論をし、仮に国から新しい提案があれば、話に乗ってはどうかとの立場で県執行部と対峙(たいじ)していきたい」と話した。

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