長崎県報道OBら 任命拒否に抗議 学術会議巡り声明文

 日本学術会議の新会員候補6人の任命を菅義偉首相が拒否した問題で、長崎県の報道機関OBらでつくる「言論の自由と知る権利を守る長崎市民の会」は6日、「学問の自由や言論・表現の自由などに対する重大な侵害行為」として、抗議声明を発表した。
 声明文は任命拒否について「政府方針に対する学者たちの批判を封殺し、学術会議を政府の意のままにコントロールしていくためではないかと疑わざるを得ない」と指摘。安倍前政権での集団的自衛権の行使容認や検察官の定年延長問題にも触れ「民主主義が今、風前の灯(ともしび)になっているのではないか」と主張、菅首相に任命拒否を撤回するよう求めた。声明文は首相官邸や主要政党などに宛てて郵送した。

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