5年ぶりの主演映画で名優との掛け合いが注目される松山ケンイチ

俳優の松山ケンイチが、来年公開予定の映画「川っぺりムコリッタ」(荻上直子監督)で、「聖の青春」(16年)以来5年ぶりの映画主演をつとめる。

一部スポーツ紙によると、松山が演じるのは、川沿いのアパートで暮らす孤独な青年・山田。陽気な人柄のムロツヨシ演じる隣人・島田が「風呂を貸してほしい」と上がり込んできたことをきっかけに、平穏な日常が一変。山田は、島田と交流することで、前向きに生きるヒントを見つけて行く姿を描くという。

9月から富山県内で撮影に参加しているという松山は、「言葉や文章で説明できる作品ではありません。自分が自分をどう見ているのかを大事にして現場にいます」とコメントしている。

「今やすっかり名優になったムロ。直球も変化球もどちらの芝居もできるだけに、正統派の松山と絡んでどんな掛け合いになるかが注目される。松山もムロから学ぶところが多いのでは」(テレビ局関係者)

2001年に所属事務所が主催したオーディションで1万6572人の応募者の中からグランプリを受賞し芸能界入り。

02年に日本テレビ系のドラマ「ごくせん(第1シリーズ)」で俳優デビューを果たした。05年の映画「男たちの大和/YAMATO」、翌年の「デスノート」シリーズの好演で注目を浴び俳優として順調にステップアップを重ねた。

そして、12年にNHK大河ドラマ「平清盛」で主演をつとめたが、所属事務所の俳優で大河主演をつとめたのは妻夫木聡、鈴木亮平、そして松山の3人となった。

「『平清盛』へはもともと出演を自ら希望したところ、主演に抜てきされてしまった。もともと候補には挙がっていたものの、それまではNHK側から俳優にオファーが来るのが慣例だったため、極めて異例の出来事となった」(芸能記者)

11年に女優の小雪と結婚。これまで3人の男児に恵まれている。

© 株式会社ジェイプレス社