2代目『ミニ・クロスオーバー』が改良。新型8速ATにフルデジタルメーターも搭載

 世界中で人気を博した初代を引き継ぎ、2代目のF60型へ移行している『MINI Crossover(ミニ・クロスオーバー)』がモデルライフ中の改良を受け、アクティブでパワフルな個性をさらに強調する力強いエクステリアに進化。新しい電子制御式8速オートマチックやマルチ・ディスプレイ・メーター・パネルも導入し、9月30日より発売開始となっている。

 2017年登場の現行モデルが今回初のマイナーチェンジを受け、フロントおよびリヤバンパーのデザインを刷新。サイドのエアインテークを大きく直立させて強調することにより力強くダイナミックな印象を与えるなど、エクステリアはBMW流儀のSAV(スポーツ・アクティビティ・ビークル)らしさを強調する、よりパワフルなものとされた。

 標準装備となったLEDヘッドライトの形状を従来の丸型からすっきりとした角型に変更し、合わせてリアのLEDコンビネーション・ライトでも他のMINIモデル同様に、ユニオン・ジャックをモチーフとしたデザインを採用。最新の3ドア、5ドア、コンバーチブル、そして同じ車体を共有するクラブマンなどと同様の意匠が用いられた。

 さらにオプションで用意される“MINI ALL4エクステリア”を装着すると、前後バンパーにアルミマット調の加飾が、また同じく前後ともに同色のアンダーガードが施され、よりSAVらしさを強調。また“ピアノ・ブラック・エクステリア”を装備すれば、ライトやフロントグリル周り、ドアハンドル、リヤゲートの『Crossover』エンブレムなどのパーツがピアノ・ブラックで統一され、よりモダンでスタイリッシュな装いとなる。

 一方、インテリアでのハイライトは視認性に優れ様々な情報を表示可能なマルチ・ディスプレイ・メーターパネルのオプション設定(ジョン・クーパー・ワークスのみ標準)で、メーターフードを廃したフラットで美しい機能美を見せる。

リヤのLEDコンビネーション・ライトでも他のMINIモデル同様に、ユニオン・ジャックのモチーフとしたデザインを採用した
視認性に優れ様々な情報を表示可能なマルチ・ディスプレイ・メーターパネルをオプション設定

 また象徴とも言えるセンター・ディスプレイは、従来のタッチ操作可能に加え、操作ボタンをフラットにすることで、シンプルかつモダンなデザインへ変更。より個性を際立たせるオプション装備MINI Yours(ミニ・ユアーズ)インテリア・スタイルには、繊細なライトニングが上質な車内空間を演出するシェーデッド・シルバー・イルミネーテッドが新たに追加となっている。

 BMW流といえば、そのパワートレインも豊富なバリエーションが用意され、同じ2リッター直列4気筒ながら2種類の出力設定を持つ自慢のクリーンディーゼル(150PS/350Nm、190PS/400Nm)には、FFモデルに加えて“ALL4”と呼ばれる全輪駆動を設定。

 一方のガソリン仕様はシリーズのトップ・パフォーマンス・グレードとなるミニ・ジョン・クーパー・ワークス・クロスオーバーALL4が設定され、最高出力306PS/5000rpm、最大トルク450Nm/1750-4500rpmを発揮。0-100km/h加速は5.1秒という俊足を誇る。

 これら両エンジンにはシフト・バイ・ワイヤ機構を取り入れた電子制御式8速オートマチック・トランスミッションを標準とし、より高効率なパワーマネジメントが実現している。

 さらに電気での走行も可能なプラグイン・ハイブリッド・システム搭載モデルとして、ミニ・クーパーS EクロスオーバーALL4も導入し、200Vの普通充電にて約3.5時間にて満充電に。EVモードの一充電走行可能距離は約53kmで、ハイブリッド燃料消費率も14.8km/Lとなっている。

 最新の運転支援システムやコネクティビティも標準となり、ボディカラーにはSAVらしいセージ・グリーン・メタリック、クールなイメージのホワイト・シルバー・メタリック、都会をイメージしたムーンウォーク・グレー・メタリックの3色を新たに追加。価格は430万〜609万円(税込)となっている。詳細はミニの公式ホームページ(https://www.mini.jp/ja_JP/home/range/mini-crossover-new.html)まで。

プラグイン・ハイブリッド・システム搭載モデルとして、ミニ・クーパーS EクロスオーバーALL4も導入
ディーゼル、PHEV、そしてガソリンの高性能版であるジョン・クーパー・ワークスと多彩なラインアップを揃える

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