モモ出荷低迷 昨季の67% モモせん孔細菌病が影響

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 モモせん孔細菌病などが影響し、JA全農福島が取り扱った今季(六月末~九月末)の県内モモ出荷量は七千四十二トンで、昨季の一万六百七十三トンの約67%にとどまった。JAが七日、防除対策などを話し合うモモせん孔細菌病対策連絡協議会の初会合で明らかにした。県とJAは来季の収穫量回復に向け防除対策を強化し、福島県を代表する果樹であるモモの栽培環境を整えるとともにブランド再生を後押しする。

 モモせん孔細菌病は風雨によって菌が拡散し、感染が拡大する。県は防除対策として、ほ場の防風ネットの設置や樹木の植え替え(改植)経費の一部を補助する。防風ネット整備を促進するため十アール単位で設置経費の三分の一を補う。樹木の改植を行う場合、十アール当たり十一万三千円を支援する。

 JA全農福島によると、細菌病に加え、春先の低温や長雨などの天候不順も出荷量に影響したという。担当者は「今年はここ数年で最も少ない」と語った。

 連絡協議会は県や市町、JAが連携し七日に発足した。初会合が福島市飯坂町の県農業総合センター果樹研究所で開かれ、今年の被害状況や今後の防除対策などを確認した。

 同研究所は「現時点で特効薬はない。防風ネットの設置や雨よけを徹底し、枝への感染を防ぐことが必要」と説明した。連絡協議会は今後、被害のあるほ場の調査などを進め、地域ぐるみで防除対策に取り組む。