3勝先取のシリーズ 2連敗からの3連勝は過去に10度だけ

ポストシーズンの地区シリーズは3勝先取・最大5試合制で行われる。短期決戦ということもあり、初戦からの2連敗は致命傷になりかねないが、2連敗後に3連勝して突破するケースも過去に例がないわけではない。メジャーリーグ公式サイトのマット・ケリーによると、2連敗後の3連勝は過去に10チームが達成しているという。ちなみに、地区シリーズの4カードがすべてスイープ(一方のチームが3連勝)で終わったケースは過去に1度もない。

今回のポストシーズンでは、アスレチックスがアストロズに2連敗したものの、日本時間10月8日に行われた第3戦に勝利。シリーズ突破の望みを第4戦以降につないだ。また、マーリンズはブレーブスに2連敗。リーグ優勝決定シリーズ進出のために、明日の第3戦は絶対に負けられない戦いとなる。

2連敗後の3連勝を直近で成し遂げたのは2017年地区シリーズのヤンキース(対インディアンス)だ。トレバー・バウアー(現レッズ)の好投もあり、第1戦で完封負けを喫したヤンキースは、第2戦では5点差を追い付かれ、延長13回の熱戦の末にサヨナラ負け。初戦からの2連敗で崖っぷちに追い込まれた。しかし、田中将大の快投で第3戦を1対0で制すと、第4戦は投打が噛み合って7対3で快勝。第5戦はディディ・グレゴリアス(現フィリーズ)がコリー・クルーバー(現レンジャーズ)から2本塁打を放つ活躍を見せ、5対2で勝利して地区シリーズ突破となった。

この年のヤンキース以外に2連敗後の3連勝を成し遂げたのは以下の9チーム。アスレチックスやマーリンズがこれらのチームに続けるか注目だ。

2015年ブルージェイズ(地区シリーズ:対レンジャーズ)
2012年ジャイアンツ(地区シリーズ:対レッズ)
2003年レッドソックス(地区シリーズ:対アスレチックス)
2001年ヤンキース(地区シリーズ:対アスレチックス)
1999年レッドソックス(地区シリーズ:対インディアンス)
1995年マリナーズ(地区シリーズ:対ヤンキース)
1981年ドジャース(地区シリーズ:対アストロズ)

1984年パドレス(リーグ優勝決定シリーズ:対カブス)
1982年ブリュワーズ(リーグ優勝決定シリーズ:対エンゼルス)
※リーグ優勝決定シリーズは1985年から4勝先取・最大7試合制に変更された

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