「科捜研の女」で大久保佳代子が“光の当たらない地味な女”を熱演。「共感できなくもない女性」

テレビ朝日系で10月22日にシーズン20がスタートする連続ドラマ「科捜研の女」(木曜午後8:00)第1話のメインゲストとして、大久保佳代子が出演することが決定した。

同作は京都府警科学捜査研究所(通称・科捜研)の法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)を中心とした、ひと癖もふた癖もある研究員たちが、専門技術を武器に事件の真相解明に挑む姿を描く、現行のテレビドラマでは最も長く続いている長寿シリーズ。第1話は、大久保演じる女子高の元非常勤講師・星名瑠璃が「私、人を殺しました」と自首してくるところから始まる。瑠璃は10年前、当時勤務していた女子高の山岳部の練習中、生徒を滑落させ死亡させたと自白するが、すでに事故死として処理されていたにもかかわらず、彼女はなぜ今になって自首してきたのか? 美しい名前とは裏腹に、地味でどこか負のオーラを漂わせる“光の当たらない女”の歪んだ感情が絡まった事件の謎が、次第にあぶり出されていく。

今回のオファーに大久保は、「長く続いている大人気ドラマなので、たくさんの視聴者の方が期待しているはずと、かなりのプレッシャーを感じました。でも、家族がめちゃくちゃ喜んでくれたのでうれしかったです」と感慨深げ。主人公・榊マリコを演じる沢口靖子とは今回が初共演だというが、大久保は撮影現場で沢口と初対面した時、「私の中で『(沢口さんは)実在しないのでは?』と思っていた人の1人なので、『本当にいたんだ』とまず感動しました。優しく声をかけていただきうれしかったです」と、同じ芸能界にいながら幻のような存在だったと打ち明けた。そして、マリコと対峙(たいじ)するシーンでは、「マリコさんの凛とした強さに負けないよう、はったりでもいいから気迫を込めて、対等に向かい合えるよう頑張りました」と並々ならぬ気合で撮影に臨んだことも明かした。

大久保が演じる瑠璃は、取り調べを受けるうち徐々に“女優みたいな名前を持ちながら、人生で一度もスポットライトを浴びたことがない”というコンプレックスを抱いていたことが明らかになっていく。大久保は「分からなくはないです。私も女性として人間として、人生の中で、一度は注目されたいと思うし、なんらかの主人公になりたいなと思っています」と瑠璃の満たされない思いを理解し、「たまたまラッキーなことに芸能界という注目を浴びやすい世界にいますが、毎日変わりばえしない先の見えない生活を送っていたら、瑠璃のような行動をとることもあり得なくないと思いました」と共感した。

そして最後に、「私の演じる星奈瑠璃は、むちゃくちゃなようだけど、なんか共感できなくもない女性だと思います。いつもの醍醐味であるトリックを楽しむと共に、星奈瑠璃の生き方に何か感じてもらえたらうれしいです」と見どころを語った。

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