もしも、いま、堤防がなかったら・・・『RisKmaバーチャル水面マップ』を 提供開始しました

株式会社建設技術研究所(代表取締役社長:中村哲己)は、個人で使える水災害リスクマッピングシステム「RisKma(リスクマ)」にて、リアルタイムで近くの川の水位や潮位を把握できる「RisKmaバーチャル水面マップ」の提供を2020年10月9日(金)から開始しました。

◆豪雨の増加・水害多発のいま、個人でもリスクに備える情報を。
近年、梅雨の長期化、ゲリラ豪雨、秋雨前線や台風などによる豪雨が激化し、私たちの生命や日常生活を脅かす危険がすぐそこに迫っています。このような水害の軽減に少しでも役立つように、株式会社建設技術研究所は、膨大な気象および河川・水路・都市に関する知見とデータを日常の防災管理に活かすため、一般の方でもリアルタイムで近くの川の水位や潮位を把握できる「RisKmaバーチャル水面マップ」を開発しました。

◆特長
(1)<豪雨時にリアルタイムで>2次元マップで水位を可視化
「RisKmaバーチャル水面マップ」は、これまで「点の情報」しかなく専門的でわかりにくかった河川の観測水位、および海岸の観測潮位を、独自の水災害リスクマッピングシステムにより仮想的な水面として計算し、水位と地盤高の差を地図上に表現しています。主に1級河川本川および全国の海岸線付近を対象としています。(特許出願中)

□RisKmaバーチャル水面マップによるリスク状況の再現(過去の事例)

(2)<瞬時にわかる>自宅付近のいまの水位は?
ウェブの「RisKmaバーチャル水面マップ」では、リアルタイムで、地図上で近隣河川の水位や潮位と地盤高の差をご覧いただけます。
「RisKmaバーチャル水面マップ」を活用することで、氾濫(河川水位の上昇に起因する氾濫、内水氾濫、バックウォーター現象による氾濫、高潮)による浸水リスクを、パソコンやスマホなど手元の端末でいつでも簡単に確認できます。

□サービス開始日:2020年10月9日(金)
□名称:建設技術研究所のRisKma(水災害リスクマッピングシステム)から生まれた
「RisKmaバーチャル水面マップ」
□URL:https://www.riskma.net/ja/risk-map?data=1

(3)「RisKmaバーチャル水面マップ」の活用用途
本サービスは、浸水リスクについて注意喚起するものですが、河川管理者が提供している洪水浸水想定区域図、高潮浸水想定区域図、自治体が提供しているハザードマップなどとは異なり、リアルタイムでの河川水位・潮位と地盤高の差を表現しているものです。
平常時には、身近な河川水位・潮位に興味を持つツール、学校での防災・減災教育の教材などにご利用いただけます。
豪雨時には、この情報をもとに住民の避難判断や、浸水により事業活動中断の判断が必要となる企業、豪雨時に交通渋滞リスクを回避したい物流・交通事業など、ニーズに応じたさまざまなシーンでの活用が期待されます。
今後2級河川などにも対象を拡大し、サービスの充実を図っていく予定です。

◆「RisKma(水災害リスクマッピングシステム)」とは
株式会社建設技術研究所の提供する「RisKma(水災害リスクマッピングシステム)」(https://www.riskma.net/)では、従来の気象情報からではわからなかった浸水リスクの予測情報を法人・個人問わずご活用いただけるように2017年より無料配信しています。雨雲レーダー情報や短時間ゲリラ豪雨情報も「RisKma」内で閲覧可能です。

よくあるご質問(Q&A)については、別紙解説(PDFファイル)をご参照ください。
詳細なマップ、アラートメール、コンテンツなどのデータ提供、および気象データ・マッピングシステムを活かした法人のご相談などは、riskma@ctie.co.jp(RisKma技術担当)までお問い合わせください。
※「RisKma」は株式会社建設技術研究所の登録商標です。