明智光秀がもしもスマホを持っていたら? エゴサで落ち込み、裏アカで愚痴る!?

武将たちが群雄割拠し、天下統一に向けて覇権を争った戦国時代に、もしも明智光秀がスマートフォンを持っていたら? そんな世界をスマホ画面=光秀目線だけで描く戦国SF時代劇「光秀のスマホ」が、10月12日からNHK総合で放送される(10月12~14日・26~28日午後11:40/全6話)。

ドラマの主人公は、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公でもある明智光秀。大河ドラマでは、乱れた世を憂う勇猛果敢な戦国武将だが、「光秀のスマホ」の光秀はエゴサーチして評判の悪さに落ち込んだり、フォロワーの伸びを気にしたり、裏アカウントで愚痴をこぼしたり…。そんな現代の私たちと変わらない等身大の光秀が、あるツイートをきっかけに織田信長に仕官するところから、パワハラ上司の信長やライバル・羽柴(豊臣)秀吉との出世争いの果てに、ついには本能寺の変を起こすまでを描く。

スマホ画面のみで描く本作の演出の大きな特徴は、全編通じて“スマホ画面(+背景)しか映らない”という点。主人公・光秀の顔は一切映らず、光秀が戦国武将たちとやりとりするメッセージやスタンプ、画像や通話が、スマホ画面上に次々映し出される。つまり、視聴者は光秀の目線で、光秀のスマホをのぞき見ているような感覚で、ドラマを見ることとなる。また、ニュースのラインアップに並ぶ雑多な記事。タイムラインに投稿された多数のツイートなど、スマホ画の端々には、物語の大筋とは関係のない歴史の小ネタが満載。一時停止したくなる情報量の多さだ。

スマホ画面だけで描くため、光秀の顔は一切映らず、そのほかの登場人物もごく一部の人物を除いて、ほぼ顔が映らない。しかし、俳優陣は超豪華。スマホの画面に一喜一憂する光秀の心情を、微細な指使いと声のみで表現するのは、誰もが知るあの名俳優。また、ビデオ通話で登場し、光秀を翻弄(ほんろう)する秀吉を和田正人、容赦なくパワハラ鬼電をかけてきて、光秀を震え上がらせる信長の「声」を声優の島﨑信長が演じる。

また、ドラマの放送に先駆け、主人公・光秀のTwitterアカウント・スマホを持っている光秀(https://twitter.com/nhk_mitsuhide)を開設。もちろん自分の番組「光秀のスマホ」の舞台裏もつぶやきますが、それ以外に、光秀が自分のスマホをスクショした画像として、信長や秀吉ら戦国武将のSNSプロフィール画面、戦国時代のネットニュースなどをアップしたり、大河ドラマ「麒麟がくる」のオンエアを見てボヤいたり、時事ネタに光秀ならではの目線でツッコミを入れたりと、Twitter単体でも「オモシロ戦国武将アカウント」として楽しむことができる。

© 株式会社東京ニュース通信社