ブルックリンのガイドブックの著者が、本で書ききれなかったことやまだまだあるお気に入りスポットを紹介します。「大切な友人に紹介するとしたら?」という目線で選んだとっておき。今週はパークスロープの「The Original Hot Dog Factory」の紹介です。
The Original Hot Dog Factory (ザ・オリジナル・ホットドッグ・ファクトリー)
アメリカ人の国民食ホットドッグ。起源は諸説ありますが、「ニューヨークのご当地フード」も一説です。1840年代にドイツ系移民がもたらしたソーセージを、チャールズ・フェルトマン氏がパンで挟んで、67年にコニーアイランドでカート販売を始めたのは有名な話(Nathan’sは、後に彼が開業した店ののれん分け)。
今では全米の土地柄や家庭によって中身やソースが違い、各地でさまざまな味に出合うのも楽しいものです。
リアリティー番組で 一躍人気店に
ジョージア発の人気ホットドッグ専門店「The Original Hot Dog Factory」が9月、当地に初出店しました。リアリティー番組「リアル・ハウスワイフ・イン・アトランタ」にフィーチャーされて一躍有名になったチェーン店です。番組出演者ポーシャ・ウィリアムズの婚約者で実業家のデニス・マッキンリー氏が、2014年以降に経営を引き継ぎ、キッチンに立つシーンも何度かエピソードに出ました。
2010年ジョージア州スマーナ生まれの人気ホットドッグ。真ん中は同店で1番人気の「Jamaican Jerk Chicken」(6.99ドル、コンボで9.49ドル)。左は「California Baby Dog」(5.25ドル、コンボで8.25ドル)
代替肉ホットドッグも
ビーフやイタリアン、ポーランドソーセージなどの各種ソーセージを使用した24種のホットドッグが並びます。中でも一番人気はジャマイカン・ジャークチキン味。ソーセージはプリッとした歯ざわりで味がしっかり付いています。ピリ辛のジャマイカ風ジャークチキンソースとソテーしたタマネギ、パイナップルの甘みが良いバランス。
他にも「BLT」やタコスにインスパイアされた「タコドッグ」、パイナップルとBBQソース味の「ハワイアン」、ザワークラウトとピリ辛ブラウンマスタード味の「ニューヨーカー」など。
どれにするか迷ったら、クラシカルな「オールアメリカン」や、レタスやトマト入りの「カリフォルニア・ベビードッグ」からトライしてみるのが良いでしょう。ベジタリアン向けに、代替肉「ビヨンド」ソーセージを使った「サンフランシスコ・ベジー」もあります。
バークレイズセンター近くなので、スポーツの試合が再開したらさらに盛り上がりそうです。現在、次々と各地に支店が増えていて、もうすぐニュージャージ店もオープンします。
店内飲食がスタートし、右側のカウンターでサッと食べることも可能に
店前は、10月31日までの週末、歩行者天国の「Open Streets」に
屋外スペースには3テーブル用意されている
All Photos © Kasumi Abe