ノーベル平和賞に世界食糧計画 日本事務所「命懸け活動する職員の努力、認められた」

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飢餓撲滅を訴え、毎回、大勢の市民らが参加するチャリティーイベント「WFPウオーク・ザ・ワールド」=2018年5月、横浜市西区

 「紛争や災害の被災者、貧困地域で暮らす人たちに食料を配給し、誰一人取り残さないという使命を持った活動が評価された」

 ノーベル平和賞に決まった国連機関の世界食糧計画(WFP)。日本事務所の焼家(やきや)直絵代表は「前線で命を懸けて活動しているWFP職員の努力が認められた」と喜びを隠さない。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、食糧難に苦しむ人が増えて「飢餓パンデミック(世界的大流行)」の状況とみる。途上国では学校給食がほぼ唯一の栄養源の児童も多い中、持ち帰り給食に切り替えてコロナ禍でも子どもたちの栄養状態の改善に力を入れる。

 「飢餓のない世界をつくることが平和につながる。平和の世界を達成するために飢餓問題を自分ごととして捉えるいい機会になってほしい」と述べ、日本にリーダーシップを期待する。

 日本事務所は1996年8月、横浜・みなとみらい21(MM21)地区に開所。事務所を共有する認定NPO法人国連WFP協会は横浜を拠点に、参加型チャリティーイベント「WFPウオーク・ザ・ワールド」や募金活動を展開している。

 同協会の鈴木邦夫事務局長は「活動が認められてうれしい。20年以上支えてくれた横浜の皆さまと一緒に喜びたい」と笑顔で述べた。