発車オーライ 陶磁器カー 波佐見・清山

 長崎県東彼波佐見町折敷瀬郷の窯元、清山(せいざん)の瀬井辰芳会長(74)が陶磁器製のクラシックカーを完成させた=写真=。車輪や車軸などのパーツも陶磁器でできていて、手押しで走らせることができる。
 瀬井さんは17年前、当時不可能とされてきた陶製ねじぶたの開発に成功。特許を取得し、経済産業省の表彰も受けた。クラシックカーはこの技術を応用し、5年がかりで完成させた。
 「波佐見町の高い技術力があれば、量産化、産業化も可能」と瀬井さん。「陶磁器カーの産地」としてまちの発展を思い描き、協力者を募っている。新たな夢に“発車オーライ”。「その夢乗った!」は瀬井さん(電090.3666.3368)まで。

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