5年ぶり黄金色の秋 地震被災の熊本市秋津地区で稲刈り

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黄金色に実った秋津地区の田んぼで稲刈りをする農家=9日、熊本市東区

 熊本地震で大きな被害を受け、今年稲作を再開した熊本市東区の秋津地区で9日、5年ぶりの稲刈りが始まり、黄金色に輝く田んぼに、農家がコンバインを走らせた。

 同地区の農地は約190ヘクタール。米や大豆などを栽培していたが、地震で川から取水するポンプが壊れ、用水路の約150カ所で漏水が起きたため、米作りができなくなった。

 今年は、用水施設が復旧した約50ヘクタールで6月に田植え。病気や害虫の被害も少なく順調に生育した。この日は農家が大型のコンバインを操って稲を刈り取り、トラックに移して乾燥貯蔵施設に運び込んだ。

 秋津営農組合の上田徳行組合長(70)は「農地整備と自宅再建を同時に進めた4年間は大変だった。多くの人たちのおかげでこの日を迎えられたことを忘れないし、これから、地震の前以上の農地にしていきたい」と話した。

 稲刈りは14日ごろまで。米は早ければ11月末ごろ店頭に並ぶという。(山口尚久)