若者へ「広島、長崎に興味を」 実相伝える海外活動 ネットで動画など公開 

元米プロバスケ選手 森下さん(兵庫)

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森下雄一郎さん

 海外で被爆者の平和へのメッセージなどを紹介し、原爆の実相を伝えている元米プロバスケットボール選手、森下雄一郎さん(43)=兵庫県=が、現地での活動を紹介したドキュメンタリー動画や電子書籍をインターネット上で無料公開している。「若者に広島と長崎に興味を持ってほしい」と話す。
 森下さんは高校卒業後、渡米。ホームステイ先の父親は戦争問題などに関心が高い人で、その影響を受けてプロ引退後、平和活動に取り組むようになったという。
 五大陸での活動を目指し、2019年にはアフリカ大陸の12カ国・30地域、ヨーロッパ大陸の11カ国・36地域を巡り、計約2万人以上と交流した。現地では、長崎原爆資料館などが提供した写真や資料などを展示。出発前の19年1~5月頃に広島と長崎の被爆者約50人と面会し、平和へのメッセージを収録した動画なども上映した。
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今春予定していたアジア大陸への渡航を断念したが「何かできることはないか」と考え、2大陸分の活動記録の公開を始めた。ドキュメンタリー動画はアフリカ編が約23分、欧州編約34分。森下さんは「若者に広島と長崎に興味を持ってもらい、被爆者との出会いのきっかけにしたい」としている。
 動画と書籍はホームページ(https://www.send-to2050.com/documentary)で公開中。

被爆の実相などを伝える活動を紹介したドキュメンタリー動画の一場面