手続き煩雑 受理長期化 ハンセン病元患者の家族補償

煩雑な手続きに苦しめられているハンセン病元患者の家族

 昨年11月に始まったハンセン病元患者の家族に対する補償金を巡り、県内の家族が請求手続きの煩雑さに苦慮している。請求しても受理までに半年以上かかり、半世紀前の元患者との同居を証明する公的記録を入手できずに、8カ月間も国とのやりとりを強いられる家族もいる。全国の請求者が想定の2割強にとどまっているのは、差別や偏見への恐れに加え、こうした込み入った手続きも影響しているとみられる。

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