「横浜IR誘致、市民の力で阻止」 住民投票賛同政党が街頭で訴え

住民投票の直接請求に向け、署名を呼び掛ける江田氏=横浜駅西口

 横浜市が進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致に反対する市民団体と立憲民主、共産党などは11日、横浜駅西口で共同街頭宣伝行動を実施した。誘致の是非を問う住民投票の実現を目指す署名は開始1カ月で直接請求に必要な法定数に達したが、「集めれば集めるだけ市や林文子市長に対する圧力になる」「市民の力で誘致をストップさせよう」と、さらなる協力を呼び掛けた。

 市民団体「カジノの是非を決める横浜市民の会」の主催。立民、共産のほか、神奈川ネット、社民党、新社会党、緑の党の県内関係者らが参加した。

 同団体の小林節共同代表はあいさつで、2017年市長選で林市長は「白紙」を掲げ、IR誘致は争点にもなっていなかったと指摘。「文化都市・横浜をギャンブル都市に変えるのか。これは皆で決めないといけない」と力を込めた。

 立民の県内国会議員は真山勇一、篠原豪、江田憲司の3氏が登壇。江田氏は「IR誘致を強行しているのは菅義偉首相だ」とした上で、日本学術会議の任命拒否問題を引き合いに、「こうと決めたら絶対に引き下がらないのが菅さん」と強調した。

 共産横浜市議の荒木由美子氏は「誘致の是非を決めるのは私たち市民。国民の声を聞こうとしない今の政権与党に、市民の意思を示す」と賛同を呼び掛けた。

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