苦境の中でも「稽古したい」 弥彦芸妓 目標100万円、CF募る

©株式会社新潟日報社

新型ウイルス感染拡大前に宴席で踊りや歌を披露する弥彦芸妓=2月、弥彦村弥彦
CFサイトのトップ画面

 新型コロナウイルスの影響で出番が激減している新潟県弥彦村の芸妓(げいぎ)が、苦境をしのごうと返礼品付きのクラウドファンディング(CF)を行っている。目標額は100万円で、稽古などの費用に充てたいとしている。

 現在10人の芸妓が所属する弥彦妓芸協同組合によると、新型ウイルスの影響で本年度は売り上げが前年比9割減。大規模な宴会は軒並みキャンセルで、9月も一度も座敷に出ない芸妓がいたという。

 芸妓歴40年以上の「万季」さんは「バブル崩壊やリーマンショック、中越地震なども一時的には大変だったが、先が見えない今が一番苦しい」と話す。

 今年はPRにも力を入れようと、25年ぶりに分かりやすい料金体系を記したパンフレットを制作した直後、新型ウイルスに見舞われた。政府の観光支援事業「Go To トラベル」でも芸妓を呼ぶような大規模な宴会再開の動きはない。 芸妓にとって最も忙しいはずの年末年始も、今年は常連客からキャンセルの連絡が相次いでいる。髪を結うために長く伸ばしていた髪の毛を20年ぶりにショートカットにしたという服部初美組合長は「ワクチンや治療薬が開発されるまでは、われわれにとって厳しい状況が続くと覚悟している。でもその間、私たちもどんどん年を取ってしまう」と危機感を募らせる。

 CFで集まった資金は、講師に払う給料の負担などを考慮して回数を減らした歌や踊りの稽古代に充てる。3千円、5千円、1万円の支援枠があり、金額に応じた返礼品として、芸妓のメッセージカードや手作り手帳、地元の酒蔵「弥彦酒造」の酒が贈られる。

 CFはウェブサイト「キャンプファイヤー」を通じて11月25日まで。アドレスはhttps://camp-fire.jp/projects/view/328435