造山古墳、テラス部を初発掘 より詳細な墳丘構造の解明に期待

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造山古墳のテラス部を初めて発掘する岡山市教委の調査

 全国第4位の規模を誇る前方後円墳・造山古墳(国史跡、岡山市北区新庄下)で12日、岡山市教委による本年度の発掘調査が始まった。従来の墳丘周縁部から、今回は3段築造のテラス部(平たん面)を中心に内部に踏み込んで発掘。より詳細な墳丘構造の解明が期待される。

 2016年度から行う発掘調査の一環で、初めて後円部北西側の1、2段目のテラス部に試掘溝(5カ所、計約100平方メートル)を設けた。周囲は墳丘が一部崩れており、将来的な復元に向けて崩落前の形状を探る。

 テラス部には埴輪(はにわ)が置かれるケースが多く、同古墳では多数の破片が見つかっていることから、埴輪列が出土する可能性が高い。またテラス部の幅や墳丘の傾斜角度などが確認できれば、古墳が築かれた当時の正確な姿の把握につながるという。

 調査は12月上旬までの予定。寒川史也文化財課主任は「埴輪列が見つかれば、形状や位置などからさまざまな検証が可能になる。古代吉備を代表する古墳の実態に迫りたい」と話している。