大串製パンに2600万円融資 コロナ支援 長崎県内初 日本公庫

 日本政策金融公庫長崎支店は7日、新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けた事業者に対する「新型コロナウイルス感染症対策挑戦支援資本強化特別貸付」を、対馬市でホテルなどを運営している「大串製パン」に長崎県内で初めて適用したと発表した。
 同支店などによると、融資は9月4日付で、融資額は2600万円。特別貸付は新型コロナで影響を受けた中小企業の財務体質強化に向け、無担保・無保証で資金を供給する制度。貸付金を自己資本として算入することのできる劣後ローンで、事業計画書をつくり民間金融機関などによる支援体制が構築されている事業者が対象となる。
 同社は対馬市内でビジネスホテル「ホテル対馬」の運営や観光バス・タクシー事業、パンの製造販売をしており、新型コロナで観光客が激減したため、今春から売上高が前年比で60%以上落ち込んでいた。同社は貸付金を人件費などの運転資金に充てるという。

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