景観重要建築物に旧武基雄邸 戦後モダニズム建築 鎌倉

旧武基雄邸(鎌倉市提供)

 神奈川県鎌倉市は、旧武基雄邸(同市極楽寺1丁目)を景観重要建築物等に指定した。1975年に建築家の武氏が設計し建設、自ら暮らしていた鉄筋コンクリートの2階建ての戦後モダニズム建築。

 市によると、同邸は寺社建築などでみられる方形造りの屋根が特徴で、現在は個人宅。戦後のモダニズム建築の多くが評価される前に取り壊される中、現在の所有者が良好な状態で保存しており、建物が半地下のため屋根が浮かんで見えることから「緑豊かな町並みに建物が融合した景観」などを評価したという。

 市は96年から貴重な建築物や門、塀などを指定して保存・活用しており、今回で36例目。

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