トヨタ ヤリスが販売台数総合1位! フィットよりハリアー、ハリアーよりアルファードが売れる秘密とは

2020年9月の新車販売台数ランキングに異変が起きた。トヨタ ヤリスの販売台数が倍増し、これまで総合1位の座を守ってきたホンダ N-BOXを抜き、総合1位に躍り出たのだ! ヤリスが爆売れした理由とはいったい何なのだろうか。

トヨタ ヤリスクロス

ヤリスの販売台数が倍増した理由とは

自販連(一般社団法人 日本自動車販売協会連合会)が発表した2020年9月の販売台数ランキング(乗用車ブランド通称名別順位/軽自動車除く)は、トヨタの圧勝となった。ベスト10のうち7台を占める好調ぶりで、特に1位から5位は全てトヨタ車だった。

中でも3か月連続1位を獲得したトヨタ ヤリスは、前月8月度の11856台から22066台と、およそ倍の記録をたたき出した。これは、軽自動車部門で9月度の販売1位を獲得したホンダ N-BOX(18630台/全軽自協調べ)をも上回る、驚異的な販売台数だ。

軽を含む総合ランキングで見てみると、普通車(登録車)が総合で1位となるのは、2017年8月のトヨタ アクア以来、約3年ぶりという快挙である。

ヤリスクロスは9月の販売台数のうち3割

トヨタ ヤリスクロス

■2020年9月度販売台数ランキング(自販連・全軽自協調べ)

1位:トヨタ ヤリス(22066台)

2位:ホンダ N-BOX(18630台)

3位:スズキ スペーシア(15592台)

4位:トヨタ カローラ(13579台)

5位:トヨタ ライズ(13077台)

ヤリスが販売台数を急激に増やした大きな要因の一つが、8月31日に発売された新型ヤリスクロスが販売台数に含まれていることだが、発売直後に台数を倍増させる程売れているのだろうか。

トヨタの広報に確認したところ、ヤリスファミリー全体の構成比率は、約66%がヤリス、約30%がヤリスクロスとなり、なんとスペシャルモデルであるGRヤリスも3%売れているとのこと。「ヤリスクロスを含めるなんて卑怯だ!」という声も聞こえてきそうだが、ヤリス単体でも14000台以上販売し、登録車のランキングではトップ。総合でも3位という十分な台数を販売している。

高価格帯のアルファードやハリアーもランクアップ

トヨタ アルファード, トヨタ ハリアー
トヨタ アルファード, トヨタ ハリアー

トヨタ広報の話では、「5月からの全車種併売が大きく影響していることが考えられます」とのこと。

トヨタは4つの販売チャンネルがあり、アルファードもハリアーも従来はトヨペット店でしか買えなかった車種だった。それが、2020年5月以降はいつものディーラーですべてのトヨタ車が買えるようになり、ユーザーの選択肢が増えたのだ。

もともとアルファードとハリアーは人気車種であるため、9月の需要期と相まって販売台数が伸びたというのは合点が行く。

■2020年9月度販売台数ランキング(自販連調べ/軽自動車除く)

1位:トヨタ ヤリス(22066台)

2位:トヨタ カローラ(13579台)

3位:トヨタ ライズ(13077台)

4位:トヨタ アルファード(10436台)

5位:トヨタ ハリアー(8979台)

2020年9月 乗用車販売台数ランキングTOP10[自販連調べ]

第1位 トヨタ ヤリス

2020年9月販売台数:22066台

前年同月比:2020年2月発売

先月:1位

第2位 トヨタ カローラ

2020年9月販売台数:13579台

前年同月比:122.9%

先月:3位

第3位 トヨタ ライズ

2020年9月販売台数:13077台

前年同月比:2019年11月発売

先月:2位

第4位 トヨタ アルファード

2020年9月販売台数:10436台

前年同月比:160.0%

先月:5位

第5位 トヨタ ハリアー

2020年9月販売台数:8979台

前年同月比:230.8%

先月:6位

第6位 ホンダ フィット

2020年9月販売台数:8922台

前年同月比:125.1%

先月:4位

第7位 トヨタ ルーミー

2020年9月販売台数:8084台

前年同月比:89.4%

先月:7位

第8位 ホンダ フリード

2020年9月販売台数:7689台

前年同月比:94.8%

先月:11位

第9位 トヨタ ヴォクシー

2020年9月販売台数:6512台

前年同月比:64.0%

先月:9位

第10位 日産 ノート

2020年9月販売台数:6493台

前年同月比:49.3%

先月:10位

※ランキングデータ出典元:一般社団法人日本自動車販売協会連合会

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