2021年ドラフトの指名順は今季成績で決定 全体1位はパイレーツ

メジャーリーグ機構は日本時間10月13日、来年のドラフトの指名順が今季の成績に従って決定されることを明らかにした。今季が60試合制での開催だったため、一時は2019年シーズンと今季の成績を合算することも検討されたが、例年通りに前年の成績に従って指名順が決定されることになった。よって、今季メジャー最低勝率だったパイレーツに全体1位指名権が与えられる。なお、今季の成績が同じ場合、2019年シーズンの成績に従って指名順が決定される。

パイレーツが全体1位指名権を獲得するのは今回が5度目。1986年にジェフ・キング(通算154本塁打の内野手)、1996年にクリス・ベンソン(通算70勝の右腕)、2002年にブライアン・バリントン(通算1勝・日本プロ野球でもプレーした右腕)を指名し、最大の成功を収めたのは2011年の全体1位で指名したゲリット・コール(現ヤンキース)だ。

全体2位はレンジャーズ、3位はタイガース、4位はレッドソックス、5位はオリオールズとなる。レンジャーズは1974年の全体2位でトミー・ボッグス(通算20勝の右腕)、レッドソックスは1967年の全体3位でマイク・ガーマン(通算22勝の右腕)を指名して以来の高順位。タイガースは2018年の全体1位でケーシー・マイズ、2020年の全体1位でスペンサー・トーケルソン、オリオールズは2019年の全体1位でアドリー・ラッチマンを指名している。

2021年のドラフトは史上初めて7月に開催される予定となっている(日本時間7月12~14日・開催地はアトランタ)。現時点ではバンダービルト大の右腕クマー・ロッカーが全体1位指名の最有力候補に挙げられているが、今後9ヶ月のあいだに様々な選手の名前が取り沙汰されることになるだろう。

なお、不正なサイン盗みに関連した処分によりアストロズは2020年と2021年のドラフトで上位2つの指名権を剥奪されている。今季の成績に従えばアストロズは全体16位の指名権を得るはずだったが、もちろん指名権は与えられない。

全体1位から29位までの指名順は以下の通り(括弧内は今季の成績)。

1位 パイレーツ(19勝41敗)
2位 レンジャーズ(22勝38敗)
3位 タイガース(23勝35敗)
4位 レッドソックス(24勝36敗)
5位 オリオールズ(25勝35敗)
6位 ダイヤモンドバックス(25勝35敗)
7位 ロイヤルズ(26勝34敗)
8位 ロッキーズ(26勝34敗)
9位 エンゼルス(26勝34敗)
10位 メッツ(26勝34敗)
11位 ナショナルズ(26勝34敗)
12位 マリナーズ(27勝33敗)
13位 フィリーズ(28勝32敗)
14位 ジャイアンツ(29勝31敗)
15位 ブリュワーズ(29勝31敗)
16位 マーリンズ(31勝29敗)
17位 レッズ(31勝29敗)
18位 カージナルス(30勝28敗)
19位 ブルージェイズ(32勝28敗)
20位 ヤンキース(33勝27敗)
21位 カブス(34勝26敗)
22位 ホワイトソックス(35勝25敗)
23位 インディアンス(35勝25敗)
24位 ブレーブス(35勝25敗)
25位 アスレチックス(36勝24敗)
26位 ツインズ(36勝24敗)
27位 パドレス(37勝23敗)
28位 レイズ(40勝20敗)
29位 ドジャース(43勝17敗)

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