私物撤去、再度要請 石木ダム道路工事 長崎県が看板設置

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反対住民らに私物の撤去を求める新たな看板(左)=川棚町

 長崎県東彼川棚町での石木ダム建設事業を巡り、県は12日までに、県道付け替え道路工事現場で抗議の座り込みをする反対住民らに椅子などの私物を撤去するように再度要請する看板を立てた。6月にも同様の看板を立てたが、住民側は応じず県が工期を延長していた。
 現場では住民らが休憩用のベンチやテーブルなどを設置。県側は周辺を避けて工事を進めてきたが付近の盛り土工事のため、6月に私物の撤去を求める看板を立てた。住民側は応じなかったため工事ができず、工期を8月末から10月末に延長した。
 再び工期が迫り、県が新たに看板を設置。26日までに所有者が申し出るか、撤去するように求めている。前回の看板では「応じない場合は当方で撤去する」としていたが、今回こうした記述はなく、県石木ダム建設事務所は「自らの意思での撤去をお願いしたい」としている。
 12日午前、県石木ダム建設事務所長や河川課長らが座り込みの住民らに私物の撤去を要請。所有者を尋ねたが住民らは「みんなの物だ」と答えた。県は、昨年9月以来実現していない知事との面談についても打診。これについて住民側は「県は『前向きな話し合いを』と言うが、こちらの考える『前向き』とは違っているようだ」と慎重姿勢を示している。