犠牲者に黙とう 大子町 昨年の台風19号上陸から1年

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台風19号の被害で亡くなった人たちに黙とうをする大子町職員たち=12日午後、同町役場、菊地克仁撮影

昨年の台風19号(東日本台風)上陸から1年となる12日、久慈川などの氾濫で死者1人を出した大子町では、職員らが犠牲者に黙とうをささげた。高梨哲彦町長はFMだいごの緊急放送で「復興への道は始まったばかり。未曽有の災害に負けることなく、必ず復興を成し遂げる」との決意を全町民向けに発信した。

同日正午、FMだいごでメッセージを発信した高梨町長は「住まいや生活の再建、災害に強いまちづくり、地域経済の復興を三つの基本方針に、町民と行政が協働で、誰一人取り残さない、より良い復興を実現する」と宣言した。

午後1時15分には、庁内放送に合わせ、町職員は各職場で、町議や幹部職員は全員協議会が行われた議場で、それぞれ1分間の黙とうをささげた。

昨年の台風で亡くなったのは、同町大子の久慈川堤防沿いに1人暮らししていた91歳(当時)の女性。

家が取り壊され更地になっている女性宅の跡地にはピンクや黄色の花が手向けられていた。近所の女性(72)は「みんなで避難を呼び掛けたが、どうしようもなかった。何でも自分でする、芯の強い方だった。1年があっという間に過ぎた」と静かに話した。

台風19号では、茨城県内で大子町の女性を含む2人が死亡、1人が行方不明となった。